香川県高松市の商店街に3日、新しい施設がオープンしました。立ち上げたのは、17歳の社長です。商店街の活性化も期待される社長の新たな門出を取材しました。
遅めの朝ごはんを食べる17歳の社長、楠田亘さん。新しい施設のオープンを直前に控えて、せわしなく準備を進めます。
高松市の常磐町商店街にオープンした「TOKI.HUB(トキハブ)」。3Dプリンターなどの最新機器をそろえたこの施設は、シェアオフィスとして企業の交流の場となるだけでなく、技術とマネジメントを教える塾として子どもたちの育成の場となることを目指します。
(記者) 「オープンしたのがこちらの施設。オープニングセレモニーにはたくさんの人が集まりました」
セレモニーには楠田さんを支援する人やテクノロジーに興味のある人などが出席しました。出席者にはこんな人も…
(高松市/大西秀人 市長) 「こんなことを考えている17歳がいるのかと、あるいは実行できる17歳がいるのかと、本当にうれしいような自分が恥ずかしいような」
大西市長はドローンの操縦も体験しました。市長はセレモ二ーの後、楠田さんの案内でTOKI.HUBを視察。高松市としても、この施設に大きな期待を寄せています。
(高松市/大西秀人 市長) 「科学技術、特に情報先端技術等を使ったものづくりの一つの大きな拠点になることを期待したい。TOKI.HUBから技術とかを学んだ子どもたちが大きく育っていくようになってほしい。それが高松市全体、それから香川県、四国全体に良い影響を及ぼすような核になれる施設でないかな」
常磐町商店街の空き店舗率は約25パーセントです。TOKI.HUBには商店街や地域を活性化する起爆剤としても期待が高まります。
(フレップテック 社長/楠田亘さん 17歳) 「身の引き締まる思いであるとともに、これから頑張ろうという気持ちになりました。商店街の中に、子どもたちがそこに行くことによって幸せになれる、夢を見られる空間を作ることだけでもプラスになると思うので、まずはそこを自分たちが目指してそこからさらに広げていこうと思います」