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解説 世界一子どもが幸せな国 オランダの育児論とは?

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 世界一子どもが幸せな国オランダで出産し育児をしている日本人の女性がいま2カ月だけ高松市に滞在しています。子どもを幸せにする子育て、そして仕事術を取材しました。

 高松市の保育所で6歳の長女を迎える吉見・ホフストラ・真紀子さん。結婚を機にオランダのユトレヒトで暮らしています。  吉見さんは今年1月「世界一幸せな子どもに親がしていること」というイギリスの本を日本語に翻訳して出版しました。本のPR活動を兼ねて2カ月だけ高松に滞在しています。

<オランダ流子育ての極意1「NOと言わない」>

(吉見さん) 「ノーとは言わないんですよ。まず最初に。ノーって言う前に何でだめなのかを説明する。なので逆に言うと親は忍耐が必要で、子どもにどうしてだめなのかっていうのを説明をして」

 オランダでは親は説明して伝えるだけでどうするかは子どもに決定権を与えています。子どもを社会の中心に置く文化が根付いています。

<オランダ流子育ての極意2「子どもでも自立」>

 出版した本の表紙は子どもたちが親の付き添いなく自由に遊ぶ姿が描かれています。

(吉見さん) 「どこもかしこも親がついて回るというよりは、もう本人たちに任せて。そういう意味では水が多い国なので水に対処するやり方とか、自転車大国なのでどうしたら事故にあわないかというところは逐一やっぱり親が普段の生活の中で教えているので、子どもたちもどうすればいいのかを学びながら」

 オランダでは親が子どものために一生懸命になりすぎるのではなく、親も幸せでいることが子どもを幸せにすると考えられています。その考えは働き方にも表れていてオランダ人の男性27%、女性75%はパートタイムで働いています。

(吉見さん) 「考え方の最初のスタートが違うんですね、日本とオランダって。と私は思っていて。オランダの場合はただ時間が、働く時間が短いだけで他の福利厚生だったり休暇の日数だったりというのはフルタイムの人もパートタイムの人もみんなおんなじ、平等なんですね」


 吉見さんは高松に滞在している間もオランダで請け負った仕事を続け、オランダの国鉄に勤務する夫も高松でテレワークしています。一般的に水曜日は「パパの日」と呼ばれ、吉見さんの夫も休暇をとり、パパが子どもの送迎や夕飯づくりをするそうです。

 こうしたオランダ流の育児法を日本の子育て支援に携わる人たちがどう感じるのか。14日、高松市で勉強会が開かれました。  NPO法人わははネットが開いたセミナー「世界一から学ぶ子育てしやすい街・高松」です。子育て支援の関係者や子育て真っ只中の母親など約30人が集まりました。会場からはオランダ流の子育てについて次々と質問が飛び交いました。

(参加者) 「オランダの子どもの幸せは内面的なものですか?」 (吉見さん) 「私が一番子どもが幸せだと感じているんじゃないかなと感じているのが、自分の思ってることをきちんと口にできるんですね。で、それに対して親も大人も、子どもの言うことをきちんと耳を傾けるっていうのが小さい時からあって」

 オランダは運河など水が多くて子どもが落ちることがよくあるけれど、すぐに柵を設置するのではなく落ちたときに対処するために服を着たまま泳ぐスイミングスクールに通うなど、日本とは違う考え方に、参加者は驚いたりうなづいたりしていました。

(参加者) 「子どもの好きなことをどんどんさせてあげればいいのかなと思いました」 「夫婦でとても話し合いをしてるんですね。私はそういう経験がなく、家の中のことは自分で決めてきたっていう、そうしなければって感じだったんですけど。やっぱり国民性なんだなと思いました。うらやましいです」 「なんか大人も子どももすごく自由だなっていう。プレッシャーを感じさせない自由さっていうのが印象的でした」

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