貧困などに苦しむ子どもたちを描いた映画「子どもたちをよろしく」が岡山市で13日から上映されます。統括プロデューサーを務めた元文部科学省の寺脇研さんが映画に込めた思いを語りました。
地方都市で暮らす2つの家族にスポットを当てた映画「子どもたちをよろしく」。いじめや貧困、性的虐待などに苦しむ子どもたちを描いています。
統括プロデューサーを務めたのは、元文部科学省の寺脇研さんです。
(統括プロデューサー/寺脇研さん) Q.どんな映画に仕上がった? 「一言でいうと『子どもたちをよろしく』なんですよね。今の子どもたちが置かれてる厳しい状況を描く映画にしたいなと思って」
子どもたちに性的虐待や暴力を加える大人たちは、それぞれギャンブル依存症やアルコール依存症を抱えています。子どもたちに手を差し伸べてくれる大人はいません。
(寺脇研さん) 「この映画に出てくる大人は問題がある、悪い人ではなく弱い人、弱者ですよね。子どもの親を助けることが間接的にその親を助けることになる。目をそらしてしまったら子どもたちは救われない」
寺脇さんは子どもがいない人や子育てを終えた人など、子どもと接する機会がない人にこそこの映画を見てほしいと話しました。
(寺脇研さん) 「今の子どもたちはこんな状況なの、それはまずいよね、何か自分にできることないかなって思ってほしい」
映画「子どもたちをよろしく」は岡山市北区のシネマ・クレールで3月13日から、高松市のソレイユ・2で4月17日から公開です。