子育てファミリーと地域の様々な世代の人が交流するマルシェイベントが高松市で開かれました。
親子向けの講座やイベントを企画する高松市の「ぬくぬくママSUN’S」が開いた「ぬくぬくマルシェ えぶりわん」。子育てに理解がある施設や団体などが26のブースを出展しました。 手作りのお菓子や雑貨の販売のほか、嫌がる子どもが多い歯みがきのコツをアドバイスしてくれる講座や子育て相談コーナーもあります。 特に人気を集めていたのが「おひるねアート」の体験会です。芸術の秋をイメージした背景の上に赤ちゃんが寝転んで真上からパシャリ。
(記者) 「マルシェと言うと、屋外、土足で行われることも多いんですが、こちらは小さな子どもがハイハイしたり、寝転んでも大丈夫なスペースになっています」
土日ではなく平日の午前から昼過ぎにかけて開催したのは、自宅で孤立しがちな子育てママや高齢者が出会う場にしたいという思いからです。
(来場した子育てママはー) 「家で(子どもと)2人で過ごすのって結構しんどかったりするんで、みんなと交流できるのはすごいありがたいです」 「この時期だったら、平日のほうが暇だったりするので、ありがたいです」
(来場した83歳男性はー) 「孫も大きくなってるし、こんな小さい子を見るのめったにないから、たまにはこんなとこ来たら若返るような気がします」
(ハンドメイド品のブース出展/子育て中のママ) 「1カ月くらい合間を見ながらチクチクと。作るのは好きなんですけど、作ったのをお客さんに見てもらうというのは初めてだったので、いろんな経験をさせてもらって、とてもうれしいです」
会場は、人権啓発活動に取り組む高松市田村文化センター。 インドネシアの料理や楽器を紹介するブースや、性的少数者について理解を深めてもらうコーナーも設けられました。
(福井瑞穂さん) 「実はもともと女性で生まれて、トランスジェンダーの当事者なんですけど、教育現場で年間30件くらい小中高校生向けにお話させてもらってて…。パンフレット、教育委員会と一緒に作ってるんで、もしお家でよかったら読んでいただいて」
地域の人たちが幅広く子育てに関わる、そして子育て中の人も豊かな多様性を学べる場になったようです。
(ぬくぬくママSUN’S/中村香菜子 代表) 「子育て中のお母さんといろいろな団体さんだったり、多世代の人が交わる時間っていうのはほとんどないです。地域にこんな人がいたんだっていうことを、お互いに知るきっかけになってもらえたらなと思います」