今年で開通30年を迎えた瀬戸大橋の主塔にのぼるツアーが香川県坂出市で開かれました。普段、入ることができない場所を訪れたり、瀬戸内海の絶景をパノラマで楽しめたりするこのツアー。毎年、応募者が殺到する大人気ツアーです。
坂出市の与島パーキングエリアに、参加者が集まりました。 今回のぼるのは、北備讃瀬戸大橋の主塔です。まずは、アンカレイジの中へ。エレベーターで上がります。
そして、線路階へ。JR瀬戸大橋線が真横を走ります。ここで海面からの高さが約50メートル。さらに網目になっている管理用通路を通って、主塔まで歩きます。階段を上がり、道路階へ。
高さは約75メートル。今度は車が真横を走り抜けます。ここからさらに主塔の中をエレベーターで上がります。そして、いよいよ頂上へ。
主塔の頂上の高さは175メートル。肝心の景色はと言うと、18日はあいにくの曇り空。 参加者は、記念写真を撮るなど、瀬戸内海の雄大な景色や多島美を楽しんでいました。
瀬戸大橋スカイツアーは、JB本四高速が毎年春と秋に実施しています。瀬戸大橋開通30周年を記念して、今年の春は例年より2日多い6日間実施します。
1日あたりの参加定員は150人で、今回の当選倍率は27倍まで跳ね上がりました。
(記者) 「頂上にはこのように小窓があり、顔を出して下を覗き込むことができます。涼しいですね。下から風が吹き上げています。体が外に出ないと分かっていても怖いですね」
(参加者はー) 「天空を味わってくださいと言われたんですけど、まさにその通り、想像を絶しますね。(こ れまでに)かなり応募したんですよ、ことごとく抽選に漏れまして」 「本当の作業される方の道とか通ってくるじゃないですか。それがすごい楽しいなと思って」 「初めての体験ですから、ドキドキしましたね。天気はちょっと悪いにしても、登れただけでもいい。やっぱりいい体験をさせてもらったと思います」
(JB本四高速/河本尚士 課長) 「今、当たり前になっている瀬戸大橋なんですけれども、橋の構造とか見ていただくとともに、瀬戸内海の景色も見ていただいて、改めて瀬戸大橋を身近に感じていただくことを思って、ツアーを実施している」
この瀬戸大橋スカイツアーは、今年10月ごろにも開かれる予定です。