香川県がサンポート高松に整備する新しい県立体育館について、県議会が施設のあり方などを審議する特別委員会を設置しました。
4日に開かれた香川県議会の臨時議会で「県立体育館整備等に関わる特別委員会」の設置が提案され、全会一致で可決されました。
委員長は、自民党香川県政会の大山一郎議員が務めます。
新しい香川県立体育館は、サンポート高松の北側3.6ヘクタール余りの敷地に県が整備するもので、最大収容人数は1万人以上です。 建設工事費は、県の試算で170億円から190億円で、2023年度に完成予定です。
5月22日には、設計業者を選ぶための2次審査が行われ、5つの事業者がデザインやコンセプトなどを説明しました。 しかし、この説明だけでは不十分だったとして、このタイミングでの特別委員会設置に至ったということです。
(特別委員会委員長/大山一郎 香川県議) 「後年の維持管理であるとか、機能面の部分であるとか、いまいちまだ不透明な部分がありますので、そのあたりを議会として県民の皆さんにオープンにしていくと」
念頭にあるのが2014年に閉館した旧県立体育館です。老朽化した施設について県は改修工事を断念しましたが、世界的な建築家、丹下健三が設計したことから保存を求める声もあります。 取り壊すのか保存するのか、県は未だ方針を決めていません。
(特別委員会委員長/大山一郎 香川県議) 「後々大きな負担が県民にかかってこないような、また、使いやすい体育館を造ることが目的であります」
特別委員会は、6月定例県議会の開会までに3回程度の審議を行い、意見を取りまとめる方針です。
(記者) 「香川県はここ数日のうちに、設計業者を発表する予定です。デザイン性、利便性、コスト面など、県民にとって一番いい形で施設ができることが望まれます」