応急処置の仮堤防を撤去して、新たな本堤防をつくります。小田川が決壊した倉敷市真備町で、国が行なう復旧工事の説明会が行われました。
工事について現地で説明を行ったのは、河川を管理する国土交通省・岡山河川事務所です。
小田川の堤防が決壊し、仮堤防で応急処置をしていた真備町の箭田と尾崎の2カ所では、11月1日に、新たな本堤防を作る準備が始まっています。
(記者) 「こちら、小田川の堤防決壊現場では仮の堤防が設けられていたんですが、現在クレーンが盛土を削り取って撤去が始まっています」
仮堤防の法面につまれていた大型土のうもかなり撤去が進みました。
河川事務所では11月一杯で仮堤防の撤去し、12月からは本堤防の土台づくりに着手したいとしています。
箭田地区の新たな堤防については、決壊した約100メートルの区間を特に強化するため、決壊前には5~6メートルだった堤防の幅を、約5倍の25メートルほどに広げます。
尾崎地区の堤防についても一部、幅を広げて強化します。 用地は私有地で国が買いとる方向ですが、対象エリアに家屋はありません。
堤防の土台が出来ると、年明けから法面をブロックで覆う護岸工事や、道路部分の舗装を行い、来年3月末までには工事を完了したいとしています。
(国土交通省 岡山河川事務所/今岡俊和 副所長) 「今回起きましたような越水ですとか、堤防決壊とか、そういったことが起こらないように、堤防の復旧補強を進めてまいります」