人口減少などの影響で、JR四国が運行するほとんどの路線が赤字となり、自力での維持が厳しい状況です。香川県の浜田知事は国の関与の明確化を求める考えを示しました。
(香川県/浜田恵造 知事) 「JR四国に関しての国の役割・関与を明確化することが必要」
JR四国によりますと、2013年度から5年間、運行した9路線18区画のうち「黒字」だったのは瀬戸大橋線だけで、残りの17区画は「赤字」でした。全体の赤字額は年間109億4000万円にのぼります。
100円の収入を得るための経費を示す営業係数は予土線が1159と最も高く、全体の平均は144でした。唯一の「黒字」の瀬戸大橋線も運行開始から30年以上がたち、今後、巨額の補修や整備費が必要となる見通しです。
JR四国では経営安定のために国の財政支援を受けていますが、全ての路線を維持するためには地元自治体の「協力」の必要性を示唆しています。
25日の会見で浜田知事は「国の支援は期間が限定されたものが多いが、それが切れたから終わりということはありえない」と話しました。