瀬戸大橋の上での鉄道の異常事態に備えます。 JR瀬戸大橋線で列車が止まった際の対応訓練が4日未明、JR四国によって行われました。
4日の午前1時ごろから行われた訓練には、JR四国のほかJR西日本、四国運輸局などの職員約130人が参加しました。
瀬戸大橋線は、強風が吹いた時には橋の途中で列車を止めることがあります。そこで、列車を停止させた際に乗客の安全を確保できるよう、JRは毎年、避難誘導の訓練を行っています。
(訓練でのアナウンス) 「ご案内いたします。ただいま強風のため運転を見合わせております。ご迷惑をおかけします」
訓練は2回に分けて行われました。
(訓練の様子) 「よし。発車」
最初の訓練では、運転士が指令室などと連絡を取りながら、近くの駅まで列車を折り返しました。
2回目の訓練は、列車が故障して自力で動けなくなった場合の想定です。
(記者) 「故障した列車が停車してから約20分。救援列車が到着しました」
救援列車が、故障した列車と連結して近くの駅へ引き返します。
また、車内では外国人客に対応する訓練も行われ、音声翻訳機を使って体調を崩していないかや目的地などを確認しました。
(JR四国/大国工 車掌) 「列車の誘導も今回夜間で見えにくい中やらせていただいて、気を付けなければいけない点を生かしていきたい」
(JR四国/半井真司 社長) 「瀬戸大橋というのは、海上部ということで特殊な区間になっています。こういった訓練を繰り返し行うことによって異常時への対応能力を上げていきたい」