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うどん県民の財布に打撃? 10月から「消費税増税」うどん店への影響は… 香川

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 10月に実施される消費増税で私たちの暮らしがどう変わるのかをさまざまな角度からお伝えします。今回は、香川県民の主食、うどん。店ごとに対応が分かれていて経営者は困惑しています。

(記者) 「こちらのうどん店では、セットメニューは一部値上げしますが、うどん単品は税込み価格を据え置きます」

 香川県で7店舗を展開する「さぬき麺業」では、うどん単品は10月1日の消費税増税後、当面、税抜き価格を安くすることで今と同じ価格で販売します。

(お客はー) 「普段からよく来るので、すごく良い取り組み。とてもありがたい」 「すごい来やすい、子どもたちもいるので」

 増税後も価格を据え置き、客が喜ぶ一方で経営者を悩ませるこんな問題も…。

(さぬき麺業/香川政明 社長) 「なかなか人を募集しても来てもらえないということになると、多少の時給も上げていかなければいけない」

 香川県の最低賃金は過去3年間で76円上がり、10月からは時給818円になります。これに伴い、人件費も上がりますが、光熱費を削減するなどしてうどんの価格には反映させない予定です。

(さぬき麺業/香川政明 社長) 「お客様に負担をもっていくのでなく、社内でできることはしっかり対応したい」

 釜揚げが人気のうどん店「てら屋」の寺西博文店長(56)は、うどんの価格を少しでも安く押さえようと卸売市場で仕入れをしています。

(てら屋/寺西博文 店長) 「スーパーで買うよりかは安いんで、毎日来てくれる人ばかりだから毎日の食費代に負担がかからないように」

 うどん店では増税前にも痛手となることがありました。

(記者) 「こちらのうどん店では、天ぷら油や小麦粉の高騰により3月にすでに値上げしていました」


 輸入小麦や天ぷら用の油の値段が上がったため、今年3月に、かけうどん小を200円から220円に値上げしました。

(てら屋/寺西博文 店長) 「いままでの金額では、ちょっといっぱいいっぱいなんで」

 材料費の高騰に加え、10月からの消費税増税。店側の負担は増えますが、立て続けに値上げする訳にもいかず、 今回は価格を据え置くということです。

(てら屋/寺西博文 店長) 「うちだけじゃなく頑張っていると思うので、どこまで頑張れるかやってみます」

 また、香川県うどん店50店に、この消費税増税で値上げするかを聞きました。アンケート結果は、増税の影響だけではないと思いますが、それでも「値上げする」、または「値上げを検討中」と答えた店が半数を超えました。値上げを余儀なくされている現状が分かります。

 値上げ幅は10円から50円ということですが、香川県民は毎日でも食べるうどんですから、お財布への影響もありそうです。

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