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さぬきうどん店にも影響…4月から大規模な値上げ 客「むしろ今までよく頑張ってくださった」 高松市

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 「値上げの春」となりそうです。原材料費や光熱費の高騰を受け、さぬきうどん店も創業以来初となる大規模値上げに踏み切ります。

 高松市成合町にある「手打ちうどん 清水屋」。光熱費などの高騰が続く中、この1年、価格転嫁しないよう企業努力を行ってきました。

(松木梨菜リポート)
「こちらはうどんをゆでる鍋なんですけど、お湯が冷めないように蓋を厚くしたということなんです」

(手打ちうどん 清水屋/清水睦夫さん)
「無駄に(お湯を)沸かさなくてよくなったので(月に)5000円ぐらいは節約できたんです。ただ、1万円ぐらいガス代値上がりしたんで」

 ガス代も電気代もこの1年で約2割アップ。うどんに使っている輸入小麦は、政府が4月以降、製粉会社などに受け渡す小麦価格の値上げを発表しています。出汁に使っている昆布やカツオ節の価格もこの1年で1.5倍から2倍に。

 企業努力を続けてきた清水屋ですが、創業20年で初の大規模な値上げに踏み切ることを決めました。

(手打ちうどん 清水屋/清水睦夫さん)
「うちも、もう売り上げは変わらず、利益の方が減っている状態が続いているので」

 うどんは20円値上げし、かけ小は280円に。卵の高騰により卵を使っているメニューはさらに10円アップとなります。そして、天ぷらは食用油の仕入れ価格が2倍になり、原材料も上がっていることから10円値上げします。

(手打ちうどん 清水屋/清水睦夫さん)
「3月入って、観光客の方もいらっしゃいますし、タイミング的に良かったかどうかといわれると難しいところなんですけれども、続けていくには苦渋の決断」

(お客さんはー)
「仕方がない。むしろ今までよく頑張ってくださったなと思って」

 お客さんの負担を減らそうと、4月1日からスマホ決済「PayPay」を使って600円以上支払うと50円分がポイント還元される取り組みを行います。

 民間の信用調査会社、帝国データバンクによりますと、4月は5106品目の食品が値上げとなります。これは2022年4月の4倍以上ということです。

 また、こうした値上げの流れは2023年10月ごろまで続く可能性があると予想しています。

 2023年7月までに値上げが判明しているものの値上げ率を品目別でみてみると、冷凍食品や缶詰などの加工食品が最も大きく16%、そして酒類や飲料は12%、しょうゆやケチャップなどの調味料が10%、牛乳・ヨーグルトなどの乳製品が8%などとなっています。

 6月には即席麺だけで200品目を超える値上げが控えていて、帝国データバンクは2023年1年間で値上げが1万品目を超える可能性があるとしています。

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