新型コロナウイルスの集団感染が確認された高松市の保育所で消毒作業が始まりました。保育所は27日に園児の受け入れを再開する予定です。
(記者リポート) 「最初の感染者が確認されてから10日経ち、保育所の消毒作業が始まりました。園児がよく触るところを中心に消毒していきます」
高松市立鬼無保育所では防護服を着た4人の作業員が午前9時から消毒作業にあたりました。 消毒は、保育室や調理室など11の部屋のほか、園庭や遊具などを2日かけて行います。
鬼無保育所では、12日から13日にかけて保育士11人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。香川県では初めての集団感染でした。
その後、高松市保健所は園児145人分の検体をドライブスルーなどで採取。PCR検査の結果、2人が「陽性」でした。
鬼無保育所の集団感染をめぐっては、20日までに感染者との濃厚接触が疑われる家族らの検査が行われ、県外在住の1人をのぞき「陰性」が確認されました。
保育所は、13日から2週間、臨時休園していますが27日に再開する予定です。 感染が確認された保育士11人は現在も入院しているため、高松市は別の保育所から応援要員を確保するとしています。
(高松市 こども園運営課/石尾育代 課長補佐) 「保護者の皆さんには長い間いろいろとご不便をかけておりますので、少しでも安心していただいて、また保育所を利用していただけたらいいと思います」
高松市は、家庭で子どもを見ることができる場合は、5月10日まで保育園や幼稚園などへの登園を自粛するよう呼び掛けています。