新型コロナウイルスの影響で売り上げが減った飲食店は少なくありません。こうした中、岡山県赤磐市のガソリンスタンドが飲食店を支援する取り組みを始めました。 赤磐市のガソリンスタンド、大田原石油店です。のぼりに書かれているのは「ガソリン」ではなく、「お弁当」の文字。
昼が近づくと、給油に合わせて多くの人が弁当を買っていきます。
(弁当を買った客) 「すごくありがたい。できるだけのぞく所省こうかと思います」 「良かった少しはごちそう食べたいから。赤磐の方でもこんな所があったらいいのになって思ってたんです」
(大田原石油店/大田原由典 常務) 「大体1日20から30個以内、そのくらいですね」
新型コロナウイルスの影響で売り上げが減った岡山市の日本料理店を支援しようと、12日からテイクアウト弁当の代行販売を始めました。550円の唐揚げ弁当や650円の天丼など、いろいろな弁当を販売しています。
(記者) 「事前に連絡しておけばこのようにドライブスルーで受け取ることもできます」
(大田原由典 常務) 「飲食店さんの集客が難しいという中で、ガソリンスタンドの集客性をうまく利用して何かフォローができないかなという思いで取り組みを始めました」
大田原さんのガソリンスタンドも、5月の売り上げは2019年の約7割まで落ち込みました。それでも緊急事態宣言の中で営業を継続できたガソリンスタンドだからできることがあると、弁当の代行販売を始めました。
(大田原由典 常務) 「生活にとって拠点となるようなそういった店でありたいと思っています」
この日、大田原さんは赤磐市の居酒屋を訪れ、何か支援できることがないかを尋ねました。
(成田家 高屋店/松田裕之 店主) 「やったから売れるかどうか分からない、それが一番怖い」
弁当の代行販売以外に困っている飲食店を支援する方法はないのか。大田原さんは新たな「宿題」をもらいました。
(大田原由典 常務) 「まだまだ本当にできることがたくさんあると思っているので、いろんな企業の方をバックアップできるように全力で頑張っていきたい」
大田原さんのガソリンスタンドでは6月中旬ごろまで弁当の代行販売を行う予定です。数に限りがあるので注意してください。
大田原石油店 セルフ山陽SS 086‐229-3041(月曜、第2・第4日曜日は販売休み)