西日本豪雨からまもなく2年、生活のよりどころとなる「住まい」が定まらない人もまだ大勢います。自宅の再建が難しい被災者のために整備される災害公営住宅の抽選会が23日、倉敷市真備町で行われました。
(記者) 「本来なら申し込んだ人全員に出席を求めるんですが、市は新型コロナウイルスの影響で出席を控えるよう通知しました」
真備支所で行われた抽選会です。みなし仮設住宅で1人暮らしをしている木山栄子さん(75)さん。真備町の自宅が全壊し、再建のめどが立たないため災害公営住宅に申し込みました。
(木山栄子さん) 「緊張します、(自分の番号が)出ればいいと思って」
災害公営住宅は倉敷市真備町の川辺、箭田、有井の3カ所に合わせて91戸整備される予定で、160人が応募しました。
抽選結果は6月下旬に各世帯に通知されるほか、市のホームページでも確認できます。当選した場合2021年4月に入居できます。
木山さんの番号は、最後まで呼ばれませんでした。
(木山栄子さん) 「ありませんでした、運が悪いいうか、これはどうしたらいいのかしらね、またあるのかしらね」
倉敷市は、落選した人を対象に空室の再抽選の案内を送ります。
また、民間の賃貸住宅の家賃を月に最大で3万1000円補助する制度を設ける方針です。