香川が誇る文豪の功績をたたえ、優れた作家を発掘・育成する「香川菊池寛賞」の受賞者が発表されました。
応募総数69作品の中から第56回の「香川菊池寛賞」に選ばれたのは、香川県三木町出身の瀬戸千歳さん(29)の作品、「しなやかな右手」です。
瀬戸さんは現在、緊急事態宣言が発令されている東京都在住のため記者会見を欠席しました。
うつ病をテーマに、若い人の感性であざやかに切りとった点や無駄がなく洗練された文章構成が評価されました。
瀬戸さんは「ほっとしました。評価をいただいたということは、登場人物にとってふさわしい言葉を選ぶことができたということなので」とコメントしています。
また、奨励賞には高松市の高島 緑さんの「青い季節風」が選ばれました。
(奨励賞/高島緑さん 主婦)
「これからも平凡な一主婦の目で日々の生活の中で感じたことを自分の言葉で書きつづっていく作業を続けていきたいと思います」