岡山県では5月31日までの予定だった緊急事態宣言が6月20日まで延長となりました。岡山市では苦しい状況が続く飲食店を子育て中のママたちが応援しています。
(記者リポート)
「岡山市中心部の繁華街です。このように休業や時短営業の延長を知らせる貼り紙があちこちでみられます」
岡山県では緊急事態宣言の延長を受け、6月1日から6月20日まで県全域の飲食店への時短要請と酒などの提供自粛要請を続けます。
飲食店にとって厳しい状況が続く中、立ち上がったのは子育て中のママたちです。
ママたちは平日の昼間に岡山市中心部の店舗2カ所を借りて、市内の飲食店11店舗の弁当を1日30個程度販売しています。その名も「ママイーツ」です。
注文が入ればママたちは配達員に早変わり。JR岡山駅から徒歩20分圏内が対象で、配達料は1個100円です。5個以上注文するとエリア外でも配達可能です。
この取り組みは岡山市のNPO法人「輝くママ支援ネットワークぱらママ」などが2021年3月から行っています。
(輝くママ支援ネットワークぱらママ/藤井弥生 代表)
「配達をしたいけれどできる人員もいないし、じゃあママさんたちが代わりに運びますと」
「ママイーツ」はママたちの働く場所づくりにも一役買っています。
専業主婦だった3人の子どもを持つ40歳の女性は、2021年3月から週に2回「ママイーツ」のスタッフとして働いています。
(ママイーツのスタッフ[40])
「(子どもの)手も離れてきたので仕事したいと。子どもが帰って来る時間まで、融通が利くので助かってます」
(弁当を購入した人は―)
「通りかかって面白そうだと思って、力になれるかなと思って」
苦境に立つ飲食店が本来の姿に戻るまでママたちの活躍は続きます。