香川県坂出市出身で新体操の喜田純鈴(きた・すみれ)選手が東京オリンピックの代表に内定しました。
新体操の個人代表選考会は2枠をかけて特別強化選手3人が争いました。喜田選手は劉(リュウ)コーチに激励され競技に向かいました。
喜田選手は坂出市の出身。
4歳の時に新体操に出会い、元中国代表の劉コーチの元香川で練習を続けてきました。
(当時中学1年生/喜田純鈴 選手)
「オリンピックに出たい。できれば表彰とかされてみたい」
中学1年生の時にはシニアデビュー戦となった全日本選手権で種目別2種目で優勝。個人総合でも2位になりました。
ロシアへの長期間の留学を経て全日本選手権3連覇を達成するなど成長した喜田選手。オリンピックイヤーを迎えました。
(喜田純鈴 選手)
「東京オリンピックの延期は少しショックではあったんですけど、準備する期間が長くなったっていうことで、自分にとってはすごいプラスだなと思っていたのでその分たくさん成長していい姿を見せられるように」
19・20日の東京オリンピックの代表選考会。4種目の個人総合を19日と20日にそれぞれ実施して、合計得点の高い上位2人が代表に内定します。
喜田選手は1日目、ボールで3人の全種目でトップとなる25.700点をマーク。
その他の種目でも持ち前のダイナミックな演技をみせ、4種目合計97.350で3人中トップ。
初めてのオリンピックを決めました。
(新体操個人で東京五輪内定/喜田純鈴 選手)
「オリンピックの権利を獲得できたのは周りの方々のおかげだ思うので、オリンピックに出場するという形で恩返しできてすごくうれしい」
オリンピック内定の報告に高校時代の恩師・地元の人はー―
(高松中央高校/杉本美智子 教諭)
「(Q.内定の連絡を聞いたときにどういった心境でしたか?)もううれしくて、そのただ一言です。もううれしくて涙が出ました。彼女が劉先生と二人三脚で頑張ってきた。もう本当に辛いケガの時期も高校3年生の時もありましたから、あの辛い時期を乗り越えて、だからこそ強くなったのかなと思いますけれども。大舞台で思う存分自分の魅力を発揮できるような演技をしてほしいなって思います」
高校のすぐ近くのお店では高校時代から喜田選手の写真を飾っています。
(イノウエベーカリー/井上直也 店主)
「クラスメートと先生で壮行会をした、その時に先生と生徒さんの皆さんからパンの注文をいただいたんです。オリンピックを目指して頑張れとメッセージがこもったパンなんです。頑張っているな~と思っていたんですけれども、最後まで頑張って凄いなと思いました」