夏の高校野球 香川大会が10日に開幕しました。
「夏のプロローグ」と題して、2年ぶりに甲子園を目指して熱く戦う高校球児の姿をお伝えします。
今回は、2015年以来の夏の甲子園を目指す2020年秋の王者、寒川。
チームをまとめる市川主将は2020年、体の異変に見舞われました。それでも、最後の夏に自身とチームの力の証明を誓います。
寒川の市川航都(いちかわ・こうと)主将、2020年の夏が終わり、新チームのキャプテンに立候補しました。そこには夏の悔しさがありました
突如主将の体を襲った“異変”
(寒川/市川航都 主将)
「夏の大会に出していただいたのですが、その時に自分のミスで負けてしまったので、秋の大会では自分たちの代ということもあって自分が引っ張っていかないといけないという気持ちだった」
しかし、新チームが始まってすぐに市川の体はある異変に見舞われました。
(寒川/市川航都 主将)
「朝起きたときに部屋の電気をつけたら頭痛と吐き気がして……」
診断の結果、目の神経に異常が見つかりました。光が目に入ると頭痛と吐き気に襲われるようになり以来、サングラスをかけてプレーするようになりました。
(寒川/市川航都 主将)
「目の病気を言い訳にして結果が出ないというのが自分は一番嫌なので。とにかく練習するだけだと」
2020年秋の県大会、市川は勝負強い打撃でチームをひっぱりました。決勝では、勝ち越しの2点タイムリーを放つなど6試合で13打点を挙げる活躍。チームを10年ぶりの秋の頂点に導きました。
(寒川/市川航都 主将)
「チャンスで回ってきたときに確実に一本出せるように、練習で状況を想定しながら常に緊張感を持ったバッティング練習をすることができたので、それが秋の大会につながったと思う」
「まぐれじゃなかったっていうのを証明したい」
突如襲った異変に立ち向かい、結果にこだわる練習を重ねた市川。チームで掲げた「王者奪還」に向けた最後の夏が始まります!
(寒川/市川航都 主将)
「『サングラスをつけていたらやりづらいんじゃないか』というふうに言われることもあるんですけど『そんなの関係ない』と実力で証明することができたと思う。ここまで信じてきた仲間と最後の最後まで勝ち上がって、秋優勝したのがまぐれじゃなかったっていうのを証明したい」