岡山県笠岡市の廃校になった小学校がシェアオフィスに生まれ変わり、家具や帽子のクリエイターらが制作に励んでいます。
2018年3月に廃校した笠岡市立大島東小学校と隣の幼稚園の建物を再活用した「シェアアトリエ 海の校舎」。校舎からは瀬戸内海が一望できます。
(シェアアトリエ 海の校舎/南智之 代表)
「海が好きで好きでっていう人じゃなかったんですけど、なんだか落ち着くというか本当にいいなと思いますね」
廃校になることを知った家具職人の南智之さんらが地元住民や市に働き掛けて、シェアオフィスに生まれ変わらせました。
(記者リポート)
「この廊下や壁は当時のものをそのまま使っていて、子どもたちがいた時の雰囲気が残っています」
2021年7月から入居者を募っていて、麦わら帽子をつくる「石田製帽」や革や布製品をつくる「SIRUHA(シルハ)」など7社が制作に励んでいます。
(石田製帽/石田勝士さん)
「入った瞬間にめっちゃ懐かしいなという、30~40年くらいタイムスリップをしたような感じですね。優しい気持ちになれるというか、穏やかな気持ちでやっていける感じです」
(SIRUHA/藤本進司さん)
「廃校になった学校らしいところでディスプレイしているので、ちょっと商品のかわいらしさとかも、より引き立ててもらっているのかなと思っています」
また、いろんなクリエイターが集まることで、刺激をもらえたり、新たなアイデアが生まれたりするそうです。
(シェアアトリエ 海の校舎/南智之 代表)
「150年近い歴史のある小学校、みんなに愛されている校舎なので、古いんですけど、この状態をこれ以上悪くならないように、キープできるようにできればなと思います」