防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」です。
今回は「停電」について考えます。先週、岡山・香川の県警は「停電」を想定した復旧訓練を行いました。
それぞれの県警によると、岡山では2020年に落雷などで139の交差点で信号機が止まり、そのうち29カ所で発電機を使ったそうです。香川では停電によって広いエリアで信号機が止まることが年に2、3回起きているそうです。
実際に岡山・香川ではどれくらい停電が起きているのか
中国電力ネットワークによると、岡山県と香川の小豆島などを合わせて、2021年3月までの1年間では367件の停電が起きました。また香川県の四国電力の管内では2020年に41件の停電が発生し、全体で約2万6200戸が停電しました。これからの時期は特に注意が必要です。
停電の原因をみてみると、カラスが巣を作ったり、鳥の巣にいるひなを狙って登ってきたヘビが接触したりして起きるものもありますが、中国電力ネットワークによると、停電のうち、落雷が原因のものが約2割、雨や風、水害によるものが全体の3割から4割を占めるということです。
台風が多い季節に備えを
これからの季節は特に台風などの雨・風が原因の停電が増える時期でもあります。トタンやアンテナなどが飛ばされると停電の原因になることもあるので、これらが風で飛ばされないようにしっかり固定してください。
停電に備えて、それぞれの家庭でラジオやカセットコンロ、懐中電灯を準備しておいてください。
懐中電灯にビニール袋をかぶせたり、水が入ったペットボトルを乗せたりすると、より部屋の広い範囲を明るく照らすことができます。
懐中電灯以外にも、電池がなくても光る非常用ライトや、蓄光シールを家の中に貼ることも有効です。
停電した時に注意すること
そして、もしも停電してしまったら、「家電製品のスイッチを切る」「コンセントからプラグを抜く」という2点にも注意してください。これらは再び電気が通ったときに火災の危険があるためです。
9月6日、7日と立て続けに台風が発生しました。今は台風が日本列島に近づきやすい時期でもありますので、家の備えを今一度確認してみてください。