アラスカの大地で自然と人との関りを追い続けた写真家・星野道夫さんの展覧会が岡山市で開かれています。
(記者リポート)
「星野さんがアラスカを訪れるきっかけになったのは、こちらの写真集ということです。現地を訪れ、雄大な自然や人の営みに魅せられていったということです」
岡山市の岡山県立美術館では、写真家・星野道夫さんの展覧会が開かれています。星野さんは20歳の時に訪れたアラスカに魅了され、極北の自然をテーマにさまざまな作品を残しました。
日差しを浴び黄金色に輝く草むらにグリズリーが潜んでいる作品は、自然に溶け込んで生きる姿とまなざしに圧倒されます。
星野道夫さんは43歳の時、取材中クマに襲われ、この世を去ります。
こちらはアラスカに広く生息するジリス。星野さんは自然の小さな1コマにも目を向けました。
カメラとザックを担ぎ、1年の大半をテントで過ごした星野さん。自然の時間の流れに魅了され、アラスカの大地で撮影を続けたということです。
展覧会では、買ったばかりのカメラをオオカミに持ち去られたエピソードも紹介されています。
カナダのセントローレンス湾で撮影したタテゴトアザラシの親子の作品は、厳しい寒さが少し緩んだ春の1コマです。
星野さんは現地で暮らす人々を取材し、地域の伝説や神話にちなんだ作品も残しています。
自然と人の関わりを追い続けた写真家・星野道夫さんの展覧会は、11月7日まで開かれています。