高松市の商業施設に全国の珍しい缶詰を買うことができるコーナーが誕生しました。このコーナー、ちょっと意外な場所にあるんです。
(宮川周三リポート)
「缶詰がきれいに並んでいます。サバ缶だけでもたくさんの種類があります。売っている場所、実は書店なんです」
高松市の瓦町FLAGにあるジュンク堂書店高松店では、19日から店内の一部を缶詰の販売コーナーにしました。
見た目もかわいらしいパンの缶詰や、「いちご煮」というウニとアワビが入ったお吸い物など、販売されている缶詰は約200種類です。
(宮川周三リポート)
「こちらはハンバーグの缶詰、その名も『カンバーグ』です。そしてこちらは中華の缶詰。いろいろあって見ているだけでも楽しいです」
ところで、なぜ書店が缶詰を販売するのでしょうか。
(ジュンク堂書店高松店/高崎立郎 店長)
「普通に本を売ったり文具を売ったりしていてもなかなか難しい情勢ではありますので、このビルに食品のお店がないのでお客様にもこういうことをやったら喜んでいただけるかなと思って」
瓦町FLAGには2019年6月まで食品スーパーの「きむら」が入っていましたが、現在、食品をメインに販売している店はありません。
缶詰は長期間保存できるため商品を廃棄するリスクが比較的低いのもポイントです。
(訪れた人は―)
「種類の多さ、缶詰でこないようけあるん見たことないんちゃう。すごいと思います」
缶詰などについて調査・研究している「日本缶詰びん詰レトルト食品協会」によると、日本の缶詰の生産量は減少傾向にありますが、過去ブームになったサバ缶などは今も人気が高いそうです。
(ジュンク堂書店高松店/高崎立郎 店長)
「本を見に来たけどとか文具を見に来たけど、こんなものもあるんだと手に取っていただいて、また来ていただけるきっかけになればというふうに思っています」
ジュンク堂書店高松店では2022年1月10日まで缶詰を販売する予定です。