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【特集】「僕の天職」大学生ボートレーサー・西岡顕心 デビュー戦を追う 香川・丸亀市

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 香川県三豊市出身で香川大学に在学中の20歳の男性が5日、ボートレーサーとしてデビューしました。1年にわたる訓練を終え、丸亀市でのデビュー戦に臨む姿を追いました。

 丸亀ボートレース場で練習に励むのは三豊市出身の西岡顕心(にしおか・けんしん)選手、20歳。翌週に控えたデビュー戦に向けて調整していました。

(西岡顕心 選手)
「ボートレースは、自分の実力だけで勝負することができて、そこに憧れを抱いて、こんな恵まれた世界はないなと思いますし、僕の天職だと思います」

 西岡選手がボートレースの世界に進んだきっかけは父親でした。

(西岡顕心 選手)
「僕の家がボートレース丸亀から距離が近くて、よく父と観戦に行っていたので、ただただ、かっこいいという一言で。かっこよさが自分の憧れでした」

 西岡選手は2020年4月に香川大学経済学部に入学。その傍らボートレースの世界を目指して挑戦を続け、2020年9月に倍率約20倍の狭き門を突破し養成所に入りました。そして、1年間に及ぶ訓練の集大成となるレースでは、香川支部の選手としては初めて優勝。トップの成績でプロの世界へと踏み出しました。

 西岡選手を支えているのは、別のモータースポーツで培った技術です。

(西岡顕心 選手)
「僕の強みとしては、モトクロスで得たスピードターン、そしてバランスを生かした安定したターンが売りだと思っています」

 西岡選手は父親の影響で、3歳から高校卒業までモトクロスに打ち込みました。プロライセンスも取得し、高校生の時には大人も参加する四国モトクロス選手権で2連覇を達成しました。

(西岡顕心 選手)
「同じモータースポーツということから、ボートレースの世界に挑戦しようとも考えました」

 16年間のモトクロスの経験を糧にプロのボートレーサーとして、いよいよ第一歩を踏み出します。

(実況)
「モトクロスバイクで培ったセンスと勝負強さはボートレースでも光放つことでしょう。西岡が走るから見に行きたい。多くのファンに愛され、強いレーサーを目指す。その第一歩となります。6号艇ルーキー、西岡顕心」

 レース場の来賓室では両親と祖母が見守ります。

(父/一能さん)
「もうほんと無事に、誰にも迷惑かけずに、ぶっちぎりベコでいいと思うんですけど、かけてくれた人には、それじゃいかんので、全力で頑張ってほしい」

(母/以知子さん)
「無事故完走で、それだけです」

 西岡選手、得意のターンを決めたいところでしたが、先輩レーサーたちを相手にバランスを崩してしまいます。初レースは5位、無事完走しました。

(母/以知子さん)
「もう十分、大丈夫。よかった」

(父/一能さん)
「立派なボートレーサーになってほしいんですけど、やはり一人の大人として、いろんな面で社会貢献ができるような人間になってほしいと思います。がんばれ顕心」

(西岡顕心 選手)
「レースに挑む前までは、いろんなことを考えすぎて、緊張していたんですけど、いざレースがスタートしてみると、緊張もなく。ベストな走りはできなかったんですけど、自分の中では少しは納得できる走りはできたかなと思います。僕がボートレーサーになれたのも両親のおかげだと思っていますし、僕の夢でもあり両親の夢でもあるこのボートレース界でトップを取ることを僕は目標としています」

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