ネットやSNSなどで話題になっている動画や画像をご紹介します。今回は、図書館で働く人たちのお仕事の裏側を垣間見ることができる動画です。
ハサミと定規を使って本に何かを貼りつけている様子を撮影した動画。図書館の本を貸し出す前に本を保護するためのフィルムを貼っているんです。
岡山県の笠岡市立図書館が10月、Twitterに投稿したこの動画が「無駄のない動き。美しい」「図書委員会でやってたけど難しかった記憶」(Twitterコメントより)などと話題になり、投稿から1カ月あまりで再生回数が23万回を超えました。
図書館を訪れた小学生の「本にフィルムを貼るところが見てみたい」という要望に応えるため投稿したそうです。
(笠岡市立図書館 司書/原田恭江さん)
「お話の種になっているのがすごくうれしい。ブックカバーかけっていう一見地味な作業なんですけれども、たくさんの人の手を通ってみんなの所に1冊ずつ届いてるので、それを考えて図書館の本も自分の本も大切にしてほしいと思います」
反響を受けて、カバーのついた文庫本や薄い冊子にフィルムを貼る動画も投稿しました。
動画が話題となったことで図書館の利用者は増えたのかというと……?
(笠岡市立図書館 司書/原田恭江さん)
「増えたって言った方がいいんでしょうけど……。(笑)高校生とかツイートがバズってるっていうのを話題にしてるっていうのを聞いたりするので、図書館ちょっと行ってみようかなというふうに、普段来ない人が図書館に来るきっかけになってくれたらいいなとは思っています」
司書の原田さんによるとカバー付きの本や薄い冊子に貼るのが特に難しいそうです。自宅の本で試してみたい方は、布張りなど表面がざらついている本が失敗しても、やり直しがきくためお勧めだということです。
笠岡市立図書館は動画の反響を受け、ブックカバーかけを体験できるイベントを2022年1月に開くことにしています。
【ブックカバーかけ体験】2022年1月29日(①午前11時~ ②午後5時~)