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【解説】第6波への警戒感高まる 観光関係者からは不安の声 香川〈新型コロナ〉

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 全国的な感染拡大と同じように岡山・香川でも年明け以降、新規感染者が増加しています。

 香川県では、2021年11月14日から44日間、新たな感染が確認されていませんでしたが、2022年1月7日から13日までの1週間では合わせて195人の感染が確認されています。

 年末年始人出が戻りつつあったところに再びの感染拡大。今後の見通しについて観光地や宿泊業者に聞きました。

年末年始で多くの人が訪れた金刀比羅宮参道

 3連休最終日の1月10日。金刀比羅宮の参道には多くの人の姿がありました。

(参拝客は―)
「思ったより多かったです。去年はガラガラだったんです」
「3連休どこにも行かないのも子どもらにも酷なので来させてもらいました」

 参道の出店によると、2022年は年明け当初から多くの人が訪れているそうです。

(出店の人は―)
「めっちゃくちゃ多かったですよ今年は。コロナ禍前に戻ったような状態で」
「予想以上の人出があったので、自分らもなかなか慌てた感じがありましたね」

 琴平町によると、12月31日の夜から1月3日にかけては初詣客など約51万8000人が参道を通りました。これは新型コロナの影響を受ける前の2020年の約9割の人出です。中四国や関西から訪れた人も多く、特に若者の姿が目立ったということです。

年末年始の鉄道 利用者は大幅に増加

 JR四国が発表した年末年始の利用者は前の年の2.5倍ほどと大幅に増えました。JR四国は、ワクチン接種が進み新型コロナの感染状況が落ち着いたことが要因だとしています。

(JR四国 輸送課/佐々木龍次 課長)
「想定内というか想定通りぐらいではお客さんに動いていただいたなと」

 JR四国はこの年末年始について、「観光」ではなく「帰省」が多かったとみています。

年末の人流は「帰省」目的

(WeBase高松/宮本奈生子 支配人)
「お伺いすると、県外からで2年ぶりとかご家族でのご利用が大変多かったので、帰省にたくさんの方が来られたなという印象」

 高松市瓦町のホテルWeBase高松は約200部屋を備えています。

(WeBase高松/宮本奈生子 支配人)
「年末(年始)は稼働は9割近くほぼ満室に近い状況で回っていて、県民割などもあって、近隣県の方も含まれるようになって割とたくさんの方に来ていただいた」

 香川県と岡山県はそれぞれ宿泊施設などを支援しようと旅行代金を割り引く「新うどん県泊まってかがわ割」と「おかやま旅応援割」を展開。12月22日には隣の県の県民にも対象を拡大しました。

 香川県によると「かがわ割」は、2021年11月は県内の修学旅行などの利用が目立ち、12月からは個人利用が増えたということです。しかし年明けに感染者が増えると状況が変わってきました。

旅割の隣県からの新規予約を停止

 岡山県は2022年1月7日に広島県在住者の新規予約を停止。さらに1月13日、香川・兵庫・鳥取からの新規予約を15日に停止することを発表しました。

 香川県も13日から愛媛県在住者の新規予約を停止しました。

(香川県/浜田恵造 知事)
「現時点では拡大の傾向にブレーキがかかっている状況ではない」

 香川県は13日、独自の警戒レベルを1段階引き上げ、県民に「混雑した場所」や「感染リスクが高い場所」への外出を自粛するよう協力を求めました。また「かがわ割」の利用については同居家族のみの場合を除いて、「4人以下」と人数制限をつけました。

「成人の日」を含む3連休に感染再拡大の影響

 大人数での会食は年明け早々から感染再拡大の影響を受けていました。
 高松市の高松国際ホテルでは、例年は成人の日を含む1月の3連休は同窓会や新年会でにぎわいますが、2022年は例年の半分ほどの稼働でした。さらに、会食の内容も変化しました。

(高松国際ホテルなどを運営 あなぶきエンタープライズ/島田裕之 ホテル統括部長)
「アルコールなしでやられるというのと当初の予定よりもきのう、きょうという段階でかなり出席人数の方も減ったということで聞いてます」

今後の見通しは「ちょっと想像つかない」

 高松市のホテルWeBase高松。3月に卒業旅行シーズン、4月には瀬戸内国際芸術祭の開幕を控えていますが、2月以降の予約は動きが鈍っています。

(WeBase高松/宮本奈生子 支配人)
「動きよかったんですけど、ここにきて予約がほとんど入っていないという状況です。楽観視もしていないですし悪いようにも思っていないんですが、ほんとに状況次第というところなので、あまり振り回されないようにやることをやっていく」

 この3連休までは人の動きがあった琴平町でも不安の声が聞かれました。

(土産物店の人は―)
「この連休明けたら人通りがあるのかなっていう不安はあります。ちょっと想像がつかないんですけど、この先仕入れどうしたらいいかとかそういう心配がありますのでね」

(せんべい店の人は―)
「GoToクーポンとかがどうなるかの見通しも立ってない中で感染者が増え始めてお客様がどうなるのか先行き不安ではあるんですけど、他府県からでも来ていただきやすい環境を整えていただけたらありがたい」

観光関連のトップからも「新型コロナ次第」の声

 四国経済連合会などが1月12日に開いた新年の交流会。観光関連のトップからもこの先の見通しは「新型コロナ次第」という声が相次ぎました。

(JR四国/西牧世博 社長)
「オミクロン株が出てきて非常に厳しい経営環境は変わらないですね。今年もどうなるかコロナ次第というところ」

(香川県観光協会/三矢昌洋 会長)
「(見通しは)ちょっとね暗いですね。しばらくはオミクロンの成り行き次第でどうなるか」

 GoToトラベルも当面の間再開が見送られるなど、観光地や宿泊業者などは「新型コロナの状況次第」の先行きが不透明な状況が続きそうです。



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