3月16日、福島県などで最大震度6強の地震があり、2日後に福島市で予定されていた合唱の全国大会が急きょ、中止になりました。この大会に香川県代表として参加予定だった丸亀市の中学生が被災地のために、そして、自分たちのために心を込めて歌いました。
(丸亀市立東中学校 コーラス部/佐久田優芽さん)
「私たちも悔しいし悲しいけど、福島の人たちが一番悲しいと思うので、福島の人たちに歌で元気を届けられたらいいです」
丸亀市立東中学校コーラス部は、2月の声楽アンサンブルコンテストで最優秀賞に輝き、香川県の代表に選出されました。
しかし、大会直前の16日深夜、福島・宮城で地震が発生し急きょ、大会は中止に。
コーラス部員たちはこの日、3月18日に福島市の全国大会で歌うはずだった曲、源氏物語の和歌をテキストにした「浮舟」から「匂宮」を、丸亀から被災地に向けて歌いました。
会場の丸亀市役所には募金箱も設置されました。
(丸亀市立東中学校 コーラス部/白川美妃さん)
「こういう新しい機会をもらえて、歌えて、本当に幸せだなあと思いました」
(鑑賞した人は―)
「すいこまれるような感じで良かったと思います」
「ぞくぞくしました。中学生の今回の思いがここで花開いたのかなあ」