衆院選の激戦区、岡山2区についてお伝えします。岡山市中区と南区、玉野市と瀬戸内市を選挙区とする岡山2区には、自民と中道の前職、それに参政と共産の新人の合わせて4人が立候補しています。
前回の衆院選では自民の前職が中道の前職に約3500票差で競り勝ちました。今回は公明党の連立離脱と新党結成で戦いの構図に変化が生まれています。
自民・前職 公明と連立解消で「厳しい選挙戦」
(自民・前/山下貴司 候補[60])
「ありがとうございます。力もらいます。ありがとうございます。地元が1番です」
自民・前職で6回目の当選を目指す山下さん。元検察官で、第4次安倍改造内閣では法務大臣を務めました。
(自民・前/山下貴司 候補)
「状況は非常に厳しい。これまで一緒にやってきた、26年組んだ連立のパートナーが離れてしまった」
衆院選岡山2区で5回連続で当選してきた山下さん。これまで公明党の推薦を受けて戦い、前回は津村さんに約3500票差の僅差で勝利しました。
公明党の地方議員は前回、山下さんに約2万票の「公明票」が入ったのではないかと話します。
しかし今回、立憲民主党と公明党が結成した中道改革連合から津村さんが立候補し、「公明票」の行方が注目されています。
2月1日、岡山市、玉野市、瀬戸内市の自民党の市議が山下さんの選挙事務所に集まり、「厳しい選挙」という認識を確認しました。
(自民・前/山下貴司 候補)
「連立の枠組みが変わった。でも、その枠組みで投票するということではなくて、やっぱり一人一人思いを託して投票していただきたい。ふるさと岡山の皆さまには」
公明党との連立解消の影響が懸念される中、自民党は高市早苗総理大臣や小泉進次郎防衛大臣らが山下さんの応援に駆け付けました。
(小泉進次郎 防衛大臣)
「この選挙区、選択肢は山下貴司さんを選ぶか、それとも安全保障は全く語れないところに託すかこの2択」
山下さんが卒業した中学校や高校の同級生が「応援する会」として山下さんの選挙運動を支えています。
(岡山操山高校の同級生/谷征純さん)
「同級生でフラットな関係でやれていて、本人も含めて義務感とかではなくてやっている」
(自民・前/山下貴司 候補)
「やっぱり岡山でずっと育っている、岡山をふるさととしている仲間意識のようなそういうもので今回勝ちたい」
今回の衆院選、山下さんは「高市内閣の存続が問われる選挙」と強く訴えます。
(自民・前/山下貴司 候補)
「実行力のある政権の存続、こういう実行力があるのが高市さん。それを批判するが対案を出さないのが対抗する勢力、その差」
公明支持者「迷いはない。中道で」
(中道・前/津村啓介 候補[54])
「物価高対策、食料品、消費税ゼロ、ここから始める。そのための戦い。津村啓介、全力で戦い抜いてまいります」
8回目の当選を目指す中道・前職の津村啓介さん。日本銀行を退職し、2003年の衆院選岡山2区で比例復活で初当選しました。
以降、選挙区で2回、比例復活で4回当選し、立憲民主党の副幹事長などを務めました。
(中道・前/津村啓介 候補)
「津村、津村、津村。頑張ります。ありがとうございます」
衆院選公示日の1月27日、公明党の竹谷とし子代表が津村さんの応援に駆け付け、公明党の支持者も集まりました。
(公明党の支持者)
「(Q.小選挙区は?)今までは自民党。(Q.今回迷いは?)迷いはない。中道で」
公明党岡山県本部代表の谷合正明参議院議員や、地元選出の県議らも応援のマイクを握りました。
(中道・前/津村啓介 候補)
「政策や理念が近い皆さんなので、今回一緒に力を合わせることができて大変心強く思っている」
津村さんを後押ししようと、中道の野田佳彦共同代表も応援に駆け付けました。
(中道改革連合/野田佳彦 共同代表)
「暮らしを後回しにする政治なのか。暮らしを最優先の生活者ファーストの中道の政治を選ぶのかが問われていると思う」
今回の選挙はさまざまな思いが交錯します。岡山県内の約10万人の組合員が加盟する連合岡山はこれまでの選挙で津村さんを「推薦」していましたが、今回は「支持」に引き下げました。
(連合岡山/小橋政次 会長)
「立憲が中道となった背景は前向きな取り組みと思っている。そこが起因したものではない。政治生命が長かった間の中で、連合と一緒に進んでいく中、ちょっと足並みが若干ずれてきてそろわなかったのが大きなところ」
取り巻く環境に変化がある中、津村さんは「円安」や「物価高」を止めて国民の生活を向上させると訴えます。
(中道・前/津村啓介 候補)
「とても争点が明確な選挙。物価高対策を重視する私たちと、もう少し抽象的な外交を語る高市さん。そういう意味では地域に根差した訴えをとにかく愚直に隅々まで回り切って訴えを届ければ、私は必ず国民の皆さんにご期待いただける結果になると思う」
参政・新人 自身も子育て中「負担軽減を」
(参政・新/徳永多真美 候補[35])
「2人の子育て中のお母さんでございます。そんなお母さんが政治に対して物申していかないといけない、そんな状態まできています」
参政・新人の徳永多真美さんは倉敷市出身の35歳、保育園児と中学生の2人の子どもを育てる母親です。
2日は街頭演説を終えると駆け足でスーパーに向かい、夕食の買い物をしました。
(参政・新/徳永多真美 候補)
「(Q.何を作る?)実家から大根をもらったので、大根と豚バラブロックとゆで卵と餅巾着を一緒に甘辛く煮込んだもの」
徳永さんは保育園の迎えなどで活動時間を制限しながら選挙運動に取り組んでいます。子育て世代にとって社会保険料などの負担が大きすぎると負担軽減を訴えます。
(参政・新/徳永多真美 候補)
「消費税を一律で段階的に廃止して、社会保険料も個人事業主や企業とかすごく負担が大きくなっているのでそこを下げていって、賃上げに回せる余力を出して国が底上げしていければ」
共産・新人 3回目の国政挑戦「平和外交を推進」
(共産・新/余江雪央 候補[48])
「新しい希望ある政治へと転換させるために全力を挙げて頑張ってまいります。まずは何といってもこの物価高対策、いち早くやってくれ、この声を一緒にあげよう」
共産・新人の余江雪央さん。共産党岡山県委員会の委員で3回目の国政挑戦です。
JR岡山駅前で政策のアンケートを行うなど共産党の支持拡大を図っています。
(共産・新/余江雪央 候補)
「私自身は共産党の政策をたくさんの人に知ってほしい。自分の選挙区の人には演説でももちろん伝えていくが、そこにとどまらず共産党の政策をとにかく伝えていきたい」
1月30日、共産の田村智子委員長がJR岡山駅前で演説し、余江さんの応援と比例中国での議席獲得を訴えました。
(共産党/田村智子 委員長)
「右へ右へと流れているこういう時だからこそ、ぶれずに自民党の政治を変えるんだという その政党、日本共産党が求められているんじゃないか」
余江さんは共産党が掲げる平和外交の政策を進めたいとしています。
(共産・新/余江雪央 候補)
「今こそ憲法9条を生かした平和外交への転換を、日本に足りないのはミサイルではなく対話による外交です」
衆院選は2月8日に投票が行われ、即日開票されます。
(2026年2月4日放送「News Park KSB」より)