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【解説】マスク着用の今後はどうなる? 専門家は「『緩和』を考えるタイミング」と指摘 岡山

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 岡山・香川の今月の感染者数は、5月第2週、岡山・香川ともに前の週の同じ曜日を上回っています。

 全国的にも感染者が増加傾向にある中で、専門家はマスクの「見直し」を提案しています。

(川崎医科大学/中野貴司 教授)
「ここのところちょっと増えている印象で、まだ減っていくという気配はありません。大型連休の期間中に増えているんじゃないかなと」

 政府の予防接種・ワクチン分科会のメンバーである川崎医科大学の中野教授は、今後1カ月ぐらいは感染者の増加傾向が続くとみています。一方、患者が急増して医療ひっ迫を起こす状況にはならないのではないかと分析しています。

(川崎医科大学/中野貴司 教授)
「増えている勾配というか速度がそこまでひどくないですよね。過去にワクチンを打った方とか、すでにかかった(感染した)方とか、免疫を持つ人が増えたと。すごい速度では増えないんじゃないかと」

 中野教授は免疫を持つ人が増えて重症者が減りつつある状況を踏まえて、“あるもの”の「緩和」を考えるタイミングだと指摘しています。それが「マスクの着用」です。

(川崎医科大学/中野貴司 教授)
「日本はおそらく今、世界で一番マスクをしている時間が長い国かもしれないですね。患者さんが増えないか、医療がひっ迫しないかを見つつ、こういった場面なら外してもいいんじゃないかってところを誰かが決めてですね。だんだんとマスクの制限を解除していくっていうのも一つの方向性だと思っています」

中野教授がマスクを外しても良いと考える場合とは?

(川崎医科大学/中野貴司 教授)
「やはり屋外ですかね。他人との距離があって飛沫感染を起こすようなことがなければ、マスクを取るには一番いい場所じゃないですか。その一方で、列車とかバスの中というのは公共の場であることを考えると最後まで外す場としては解除するには難しい場所かな」

 中野教授が提案したマスクの着用の見直しについては10日、東京都医師会が「屋外などマスクを外せる場面では外した方がいい」と提案。それを受けて11日、松野官房長官は「屋外では必ずしも必要ではない」との認識を示しました。

 今後、感染状況などを踏まえ専門家の科学的な意見も聞いて検討していくとしています。

あなたは屋外マスクは必要?不要?

 皆さんは屋外でのマスクについてどう考えているのか、Park KSBアプリで聞きました。

 その結果、「必要」が6割、「不要」が2割という結果になりました。

 「必要」という人からは「感染者数がまた増えている」「野外でも人出が多いと不安」「備えあれば憂いなし」という声が聞かれました。
 一方、「不要」とした人からは「距離が充分取れたら良い」「これからは熱中症のリスクが高くなる」という意見が上がりました。

 この「マスク着用」については学校も試行錯誤を続けています。

学校ではマスク着用について試行錯誤…「本人の意思を大切にしていきたい」

 11日、岡山中央小学校では体育の授業で運動会の練習を行っていました。

(松木梨菜リポート)
「体育の授業中、体を動かす際はマスクを取ってもいいよというアナウンスをしているということなんですけれども、つけている子、取っている子、さまざまです」

(岡山中央小学校/小川泰永 校長)
「感染のことが心配だというお子さんもおられるんで、そういったときには本人の意思を大切にしていきたいと思っています」

「体育の授業ではマスクを取ってもいい」とアナウンスする一方で、それ以外の活動との差に矛盾も感じています。

(岡山中央小学校/小川泰永 校長)
「通常のときにはどうしてもしてないといけないっていう流れができているので、運動場で(休み時間に)遊ばせるときにも本当は外させたいんですけれども、子どもとの(子ども同士の)距離が取れないのでそういうときには自分で離れてマスクをこうやって(マスクの下部をめくって)息をしてから戻ってきなさいねという指導になっています。(子どもたちは)矛盾を感じると思います」

 感染症対策を取りながらの運営に学校は試行錯誤を続けています。そんな中、岡山中央小学校では5月29日の日曜日に「運動会」を予定しています。

 岡山中央小学校は2021年、運動会を2度延期。当初5月に開催予定だったものが10月の「平日」開催になりました。

 この時はそれぞれの学年が1時間交代で運動場に出てリレーや表現ダンスなどを行いました。応援は1家族2人までに制限しました。

 2022年も応援の制限は同じですが、運動場に出る学年を2学年ずつに増やし、子どもたちがより多くの保護者の前で日頃の成果を見せられるように変更します。

(岡山中央小学校/小川泰永 校長)
「昨年度までは(新型コロナで)延期・延期という形で平日開催になって、(運動場は)1学年ずつ1時間でこなしていたんですけど、それを今年はできるだけ通常の形に戻したいなという思いがありまして」

 行事に関しては「修学旅行」を巡っても学校の試行錯誤が続いているようです。

(東武トップツアーズ岡山支店/高野寛教 支店長)
「宿泊を伴う行事ということでそこがやはりネックになっているのかなと」

 旅行代理店の東武トップツアーズ岡山支店では、岡山県内にある小・中・高校の3割ほどの修学旅行を取り扱っています。

 このうち4月から6月に予定していた学校の約9割が「7月以降」に延期することを決めたということです。中には、日帰りの校外学習に変更した学校もありました。それでも、2021年とは少し様子が違います。

(東武トップツアーズ岡山支店/高野寛教 支店長)
「ご用命いただいている学校さんに関しては中止というのは1校もなく、何らかの形で思い出を残してあげたい先生の思いが強いのかなと。ただの日帰りとかではなくて、サプライズのイベントをやったりとか花火を打ち上げてあげたりとか、そんな提案をできたらなと考えています」

 東武トップツアーズ岡山支店によると4月から5月にかけて九州方面や四国方面に予定通り宿泊を伴う修学旅行を実施した学校も数校あったということです。

 2022年春の修学旅行について岡山市教育委員会や高松市教育委員会は「実施可能」としています。

 ただし感染症対策を講じることや保護者の同意を得ることなどを求めていて最終的には学校の判断としています。

 一方、倉敷市教育委員会は最終的には学校の判断としていますが、宿泊を伴う学校行事について「4・5月は延期を検討」するよう求めています。



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