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【解説】もし子どもが感染したら? 働く保護者が感じた「不安」〈新型コロナ〉

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 保育園が休園になるなど岡山・香川でも子どもの感染が急増しています。ある女性は子どもが通う保育園が休園に。フルタイムで働く母親が感じた「ある不安」とは? 子どもが陽性になった場合、どれぐらいの期間自宅待機になるのか、家庭でどう過ごせばよいのか、解説します。

岡山・香川でも子どもの感染が急増

 2月3日に発表された新規感染者は岡山県で1307人、香川県で416人でした。

 年齢別にみると岡山・香川ともに10代以下が約3割を占めています。

 1月26日時点で岡山県の公立の小学校では21校で学年または学級閉鎖となっています。

 一方、岡山市の認可保育園では1月初旬は休園やクラス休園がゼロでしたが、2月2日時点で9つの園で休園やクラス休園になっています。

 子どもがいつ感染するか分からない、そう感じている保護者も多いのではないでしょうか。子どもの保育園が休園になった母親は、「症状がなければ仕事に復帰できるような仕組みを作ってほしい」と訴えています。

子どもが通う保育園で陽性者確認、休園に…

(子どもが通う保育園が休園/フルタイムで働く母親)
「うちの園でもきのうから休園ってことになってます。こんな大変な中で預かっていただくだけでも感謝しかないんですけど、どんなに気を付けても発生してしまうことはあると思うので」

 この母親の子どもが通う保育園で陽性者が出ました。子どもは、クラスが違っていたため濃厚接触者とはなりませんでしたが、保育園は休園となりました。フルタイムで働いているのでこの日は自身の母親に預けましたが、先の見通せない日が続くと話します。

(子供が通う保育園が休園/フルタイムで働く母親)
「症状がなくてとか陰性の場合とか、仕事に復帰できる何か仕組みを作っていかなければ、どの会社、社会構造的にも崩れてしまうんではないかなという不安を抱いています」

 子どもが感染した場合の「ある不安」も目の当たりにしました。

(子供が通う保育園が休園/フルタイムで働く母親)
「1カ月に1回定期的なお薬をもらわないといけないことがあるので小児科さんにはご連絡して行くんですけど、園が休園になってないかとか、園の中で感染者がいないか聞かれて、お薬ももらいに行きづらいですし、自分の子どもたちも含めてかかった時にすぐに一番信頼できる身近な先生に診てもらえないって不安も今回感じました」

 その小児科では今、症状を感じて受診する子どもが増えています。

(青山こどもクリニック/金谷誠久 副院長)
「心配だから受診したっていう人と、症状が出て、周りに発生があるから受診したっていう2つですよね」

 岡山市北区の青山こどもクリニック。多い日には8人がPCR検査を受けているといいます。

 陽性率も高くなっています。1月8日から31日までに疑いがある症状で検査した子どもの数は66人。そのうち陽性となったのは23人で陽性率は約3割です。

 こちらでは市の保健所からの依頼で陽性になった子どもの保護者など「濃厚接触者」の検査も請け負っていますが、ある「困惑するケース」も出てきています。

(青山こどもクリニック/金谷誠久 副院長)
「保育園で陽性者が出たので、検査をしてもらって陰性証明がないと保育園に来てもらったら困ると、保育園からいわれた場合ですね。保育園からの依頼だけでは検査ができないということになります。(行政には)症状がないんだけど心配っていう人たちの受け皿をどこかに作っていただかないと、クリニックの方もパンクしてしまうと思うんですよね」

子どもがもし感染したら保護者は?

 子どもがもし感染した場合に濃厚接触者になる親は仕事を最大でどれぐらい休むことになるのか。2月2日、待機期間について国が新たな基準を発表しました。

 岡山・香川で親がエッセンシャルワーカーではない場合については、子どもが発症した場合、発症から10日間経過する必要があります。

 さらに、解熱剤なしで熱が下がり、呼吸が改善傾向になってから3日以上経っていなければなりません。子どもは最短で11日目から登校可能になります。

 一方、濃厚接触者にあたる同居の親はこれまで17日間の自宅待機が必要でしたが、2月2日に後藤厚生労働大臣が発表した新基準によると、子どもが発症した日か、もしくは親が自宅でマスクを着用するなど対策を始めた日のどちらか遅い方を起点にして、7日間発症しなければ待機期間を解除します。

 そのため親は最短で8日目から出勤可能になりました。

 誰が感染してもおかしくないこの状況はいつまで続くのでしょうか。

 政府の予防接種・ワクチン分科会のメンバーで川崎医科大学の中野貴司教授に聞きました。

なぜ子どもの感染が増えている?

「大人たちはワクチンを打っている方がある程度増えてきましたね。子どもたちが今この病原体に免疫を持ってないわけですから、どうしても感染する人は子どもたちの間で増えてくるのは自然上やむを得ないかなと思っています」

感染のピークはいつまで?

「諸外国とか、国内では沖縄などの流行が早かったです。そういった地域をみますと、1カ月以内にはピークを迎えてだんだん収まっていく、2月の中旬近くまで我慢すれば、ある程度、収束はみえてくるのではないかと期待しています」

 もし子どもが感染したらどうしたら良いのか、中野教授は感染者と生活空間を分けることが大事だといいますが、子どもが感染した場合はそれが難しいので、看病する人を1人に決めたり、同じ部屋にいる場合でも、仕切りを設置することや、寝るときは頭の位置を互い違いにすることなどを呼び掛けています。

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