不登校の中学生3人が香川県三豊市の公立夜間中学への転入を希望していることが分かりました。夜間中学に中学生が転入すれば全国で初めてとなります。
三豊市の公立夜間中学はさまざまな事情で学び直しを必要とする人たちを受け入れるため2022年4月に開校し、10代から80代まで9人が入学しました。
22日に開かれた三豊市の協議会で、公立夜間中学の事務局は、不登校の中学生3人が転入を希望していることを報告しました。
3人は授業の見学や面談を進めていて、7月に体験入級を実施、早ければ2022年9月にも転入する見込みだということです。夜間中学に中学生が転入すれば全国で初めてとなります。
事務局は不登校の中学生の受け入れには慎重な判断やケアが必要として、学習意欲などを確認する細かな面談や1カ月間の体験を実施すると協議会の委員らに説明しました。
(岡山自主夜間中学校/城之内庸仁 理事長[委員])
「不登校、いろんな事情で学校に行けなかった生徒に対して、どういう基準でこの子は生活意欲があるか、ないかっていうのは極めて難しい問題」
委員からは「面談や転入の評価基準を明確にするべき」や「在籍している学校の先生にも聞き取りを行うべき」などの意見が出ました。
(三豊市立高瀬中学校/佐藤浩二 校長[協議会会長])
「中学の段階で何とか前に進む可能性が広がるという意義は大きいと思います」