参議院選挙に合わせ、「#ジブンゴト」と題し、岡山・香川のさまざまな職業や立場の人に今の社会で課題だと感じることや政治に求めることなどをインタビューしていきます。
今回のテーマは「若者の投票率」です。若い世代ほど投票率が低い傾向にある中、政治や選挙への関心を高めようと取り組む、高松市のYouTuberの男性を取材しました。
高松市瓦町のドリンクスタンド「unioん」。こちらのお店では7月10日、参院選の投票に行ったことが分かる画像を見せたお客さんにクリームソーダ1杯を無料で提供する取り組みを行います。(年齢制限なし/数に限りあり)
(瀬戸内サニー/大崎龍史さん)
「暑い、今年は暑いということがあって。写真見ただけでおいしそうじゃないですか? めちゃくちゃ。これはいいなと思って」
仕掛け人はインターネットメディア企業「瀬戸内サニー」の代表で、YouTuberとしても活動する大崎龍史さん(33)です。
(瀬戸内サニー/大崎龍史さん)
「選挙に行けというのではなくて一緒に行こうよっていうスタンスだったりとか、じゃあ一緒に勉強しない? っていうそういう取り組みがもっと世の中に必要なんじゃないか」
前回の参院選の香川選挙区の投票率は過去最低の45.31%でした。年代別に見ると、60代と70代は60%前後なのに対し、18歳、19歳と20歳から24歳はともに20%台前半にとどまっていました。(18、19歳…24.28% 20~24歳…21.49%)
大崎さんは、経営を学ぶためアメリカに留学中だった2012年に大統領選挙の盛り上がりを目の当たりにしました。
(瀬戸内サニー/大崎龍史さん)
「やはり日本の選挙って何かちょっとお堅いイメージがすごくついている一方、アメリカの選挙とかって、やっぱりちょっとフェスティバルというか、お祭りのような要素がある」
大崎さんは今回の参院選で香川選挙区の候補者8人への独自のアンケートをSNSで発信予定です。好きなYouTuberや学生時代に頑張ったことなど、若者向けに候補者の「素顔」を引き出す質問を用意しました。
(瀬戸内サニー/大崎龍史さん)
「真面目なコンテンツだとなかなか若い子たちも振り向いてくれないですし、まず、入り口が必要かなと。そのハシゴの1段目、もしくは2段目をうちの会社が作る」
全身タイツや着ぐるみで街に繰り出して若者へのインタビューなどを配信している大崎さん。
香川県の浜田知事に新型コロナ禍の若者の悩みをぶつける「対談企画」では、事前の意見募集に中高生から1日で100件ものコメントが寄せられ、政治への関心は「決して低いわけではない」と実感したそうです。
そんな大崎さんが投票の際に重視するポイントは?
(瀬戸内サニー/大崎龍史さん)
「若い世代に向いている政策をどういうものを考えられているか。地域を将来つくっていく世代。まさにその中核を担っていく世代に対して、どういう投資があったかによって、僕たちの将来の選択や価値観も変わるかなと。できるだけそういう若い世代に向けた何か政策を考えていらっしゃる方を、僕は個人としては選んでいきたい」