25日の春のセンバツ高校野球。香川県の高松商が出場36校中で最後に登場しました。
高松商の先発は身長188cmのエース・大室亮満。スタンドでは父・眞一さんが見守りました。
眞一さんは2022年2月に脳梗塞で倒れ、3カ月ほど入院し、一時は立ち上がることもままならない状態でした。
それでも懸命のリハビリの末、回復し、センバツのスタンドに駆けつけることができました。
(大室投手の父/眞一さん)
「(亮満が)試合に出たりしていたので、それが(リハビリの)励みになった。それで自分も頑張らんといけんなと、納得できるピッチングしてくれたらそれでいいかな」
大室は2回までをバッター6人で抑える順調な立ち上がりを見せます。
(大室投手の父/眞一さん)
「上出来よ、上出来」
その裏、高松商はランナーを3塁のチャンスを作ります。ここで打席に立った大室が外の変化球をうまくセンター前に打ち返し、高松商が先制します。
しかし、高松商は4回に守備の乱れから逆転を許してしまいます。
初戦突破はなりませんでしたが、大室は父親が見守る前で、堂々と9回を投げ抜きました。【高松商 3―6 東邦】
(大室投手の父/眞一さん)
「夏にもうちょっと頑張ってほしい。夏に向けてなもう少し」
(高松商 エース/大室亮満 投手)
「父は自分のことを一番に思ってくれる人で、両親に恩返しをするためにも、絶対に夏ここに帰って、勝てるように頑張りたい」