夏の高校野球・岡山大会。11日は岡山朝日と笠岡商が対戦しました。
岡山朝日の3年生、谷野良隆。谷野の2つ上の兄・寛隆さん（19）は朝日野球部のOBです。
（谷野選手の兄／谷野寛隆さん）
「実の弟が最後の夏を迎えるというのは兄としても感慨深いものがありますし、少しでも長い夏にしてもらえたら」
兄・寛隆さんの世代は初戦敗退でしたが、弟たちの活躍を願って、この試合はスタンドから声援を送ります。
試合は1回、笠岡商が4番・村上のタイムリーツーベースなどで3点を先制します。
いきなり3点を追う展開となった朝日。兄の声援を受ける5番・谷野は2回の第1打席でチーム初ヒットとなるレフト前ヒットを放ちます。さらに7回の第3打席でもヒットを放ちますが、なかなか得点を奪えません。
3対0のまま迎えた8回。朝日は3番・寺田のタイムリーで1点を返します。
その後、ノーアウト満塁として打席に入った谷野。ここで谷野がこの日3安打目となるセンター前ヒットを放ち、1点差に迫ります。
さらに満塁のチャンスで代打・大山がセンターへの2点タイムリーを放ち、朝日がこの回一挙4得点。逆転に成功します。
9回ウラ。粘る笠岡商に、『長打が出れば逆転サヨナラ』という場面を作られますが、朝日の寺田が踏ん張り、朝日が初戦を突破しました。
【朝日 4-3 笠岡商】
（谷野選手の兄／谷野寛隆さん）
「僕が行った試合はよく打つんですよ！ きょうも期待通りのバッティングをしてくれたと思います」
（岡山朝日／谷野良隆 選手[3年]）
「あの人（寛隆さん）のおかげで応援もひとつ増してよかったと思います。次は長打も打って、もっといい姿を見せたいと思います」
