教員のなり手不足が課題となる中、岡山県の教育委員会は大学3年生でも教員採用試験を受験できる制度をつくりました。中四国では初めての取り組みだということです。
岡山県教育委員会によりますと、制度が始まるのは2024年の公立学校教員採用試験の1次試験のうちの筆記試験です。
例えば、大学3年生で筆記試験に合格すると次の年の1次試験の筆記は免除され、面接のみとなります。合格しなかった場合は4年生で再度、受験することができます。
教育実習や実技の対策で忙しい大学4年生の負担を減らすほか、受験機会を複数回確保することが狙いです。
県教委によりますと、2023年に実施している採用試験の志願倍率は4.1倍です。2016年に採用試験を県単独で実施するようになってから初めて5倍を下回りました。
県教委は、民間企業と就職を迷っている学生が教員採用試験を受けるきっかけになり、教員のなり手不足の解消につながることを期待しています。