自然界にごくわずかしか存在しない「希少糖」。食品だけでなく、農業や医療分野への利用を広げようと、産官学による推進会議が高松市で開かれました。
香川県庁で開かれた会議には、希少糖の研究を進める香川大学の教授ら約30人が参加しました。
この会議は、2013年から2022年まで開かれた「希少糖戦略会議」を基に、希少糖産業をより発展させようと、製薬会社などを新たに加え開かれたものです。
さまざまな機能を持つ希少糖は、3500以上の食品などに使われているほか、環境への負荷が少ない農薬の開発や、血糖値の抑制など医療分野の研究も進んでいます。
香川大学は、希少糖産業の活性化により、若者の人口流出などの課題解決にもつなげたいと話しました。
(香川大学/德田雅明 名誉教授)
「この会議は、産官学の皆さんが参加して議論をするというのが大きな特徴なので、イノベーションというのは非常に大事なことですが、その裏にがっちりとした研究というのがないといけないので、役割分担をできたらいいと思います」