ニュース

特集

イルミネーションはなぜ冬に飾る?いつ始まった? 専門家が疑問に回答【みんなのハテナ】

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT


 Park KSBアプリに皆さんから寄せられた疑問をもとにお伝えする「みんなのハテナ」。今回は各地の冬を彩る「イルミネーション」に関するハテナです。

「イルミネーションはいつ始まったのですか」(岡山市 スノーパンダ 55歳)

 イルミネーションの普及に取り組んでいる日本イルミネーション協会に聞いてみると……世界で初めてのイルミネーションは16世紀のドイツ。宗教改革者のマルティン・ルターが、夜空の星を再現するためにろうそくに火を灯したのがきっかけだということです。

 その後、19世紀初めごろから世界にイルミネーションが広まり始めました。

 ただし、電球が発明される前だったため、当時はろうそくの光を用いていたと言われています。

(日本イルミネーション協会/道田汐観さん)
「電球が普及し始めたのが19世紀末から20世紀初頭と言われていて、装飾に電気が使われたのが20世紀あたりから」

 道田さんによると、日本でイルミネーションが始まったのは明治時代。その後、昭和にかけて徐々に広まっていったということです。

「なぜ冬にするのですか?」(岡山市 なっち 56歳)

 道田さんによると、イルミネーションはクリスマスの時期、ツリーなどにキャンドルを飾る文化が元になっているということです。

 さらに……。

(日本イルミネーション協会/道田汐観さん)
「冬は空気が透き通っているから」

 高松地方気象台によると、気温によって空気中に含むことができる水分の量「飽和水蒸気量」が変わります。気温が低いほど空気中の水分量は少なくなるため、暑い時期と比べて、光がさえぎられず、きれいに見える……ということです。

 このほか、冬は風が強く、空気中にちりが滞留しないことや、日照時間が短いため、イルミネーションを楽しめる時間が長いことなども、冬がイルミネーションのシーズンとして適している理由だということです。

「電気代が大変そう」(岡山市 モモ 44歳)

 道田さんによると、イルミネーションの電気代はLEDが普及してぐっと下がったそうです。

(日本イルミネーション協会/道田汐観さん)
「LEDが普及し始めてからは、普及する前の電気代よりも10分の1の金額でできる」

 道田さんによると、青色発光ダイオードが開発されたことで、LEDで赤、緑、青の光の三原色が揃い、全ての色を作ることができるようになりました。

 そして20年ほど前から、白熱電球より電気代が格段に安く、持久性も高いLEDのイルミネーションが主流になっていったということです。

「どうしたらきれいに見えるように飾れますか?」(津山市 ぶっけ 54歳)

 約250万球を使ったイルミネーションイベントを行っているレオマリゾートによると……。

 見て楽しいイルミネーションにするために、同系色をまとめたり、点滅するイルミネーションを混ぜたりしているということです。

 また、日本イルミネーション協会の道田さんによると、最近は「見るだけではない」イルミネーションが増えているそうです。

(日本イルミネーション協会/道田汐観さん)
「参加型のイルミネーション。光るシーソーであったり、ブランコであったり、見るだけではなく、お客様自身も体験していただける参加型のイルミネーションもある。光の魅力をぜひ体験していただければ」

関連ニュース

あわせて読みたい

全国ニュース(ANN NEWS)

新着ニュース