高松市議会は、次の本会議から最大会派を除いて、議員の発言時間を減らすことを決めました。これについて、議会の役割を弱体化させるとして少数会派や無所属の議員が撤回を求める申し入れを行いました。
議会事務局に申し入れ書を提出したのは高松市議会の共産党議員団と無所属の議員、合わせて4人です。
高松市議会の議会運営委員会は4月25日、「議事運営の円滑化」を目的に6月議会から議員の発言時間を見直すことを決めました。
代表質問について、3人以上の会派の発言時間はこれまで一律で50分でしたが、見直しにより3人の会派は30分、5人の会派は35分と2人増えるごとに5分増えます。これにより最大会派以外は、本会議での発言時間が減ることになります。
代表質問ができない2人以下の会派と無所属の議員が議案に対して質問する「質疑」と採決の前に意見を述べる「討論」は、これまで30分が目安でしたが15分に制限されます。
申し入れ書では、発言時間の見直しの撤回や少数会派や無所属の議員を含めた十分な議論などを求めています。
(申し入れを行った/太田安由美 議員[無所属])
「議会の責任感を狭めているというか議会の仕事を狭めている。自ら。そこがちょっと私としてどうなのかという思いが非常にある。市民の方からまた議会が一歩遠のくな、という印象しかない」
この申し入れについては10日の議会運営委員会で議論される予定です。