総務省が、県庁所在地と人口15万人以上の市、全国81都市を対象に調べた小売物価統計調査によると、2022年10月からの1年間で「シラス干し」が、全国で最も値上がりしたのが岡山市でした。
小売物価統計調査によると、この1年の岡山市の値上げ幅は100gあたり389円でした。
岡山市中区で干物や鮮魚を販売する「ひものやかんきち」では、2022年春ごろから価格が上昇しているということです。
(ひものやかんきち/吉岡倫久 オーナー)
「温暖化の影響だったりとか、やっぱり獲れていないとお聞きしてるので、どこも原料の不足で値上げせざるを得ない」
こちらの店では値段は変えていませんが、内容量を90gから65gに減らして「実質値上げ」をしました。
(松木梨菜リポート)
「こちらでは徳島県産のシラス干しを取り扱っています。要因の一つとして、岡山の立地も関係しています」
吉岡さんによると、シラスは静岡県や和歌山県などで水揚げされることが多いため、瀬戸内海は内海のため、ほとんどとれないため輸送コストがほかの地域と比べて高くなっています。
不漁による値上がりに加えて、燃料費高騰による輸送コストの増大が、岡山市が全国で最も値上がりしている要因ではないかということです。
これからお歳暮など贈答用としての需要が高まる時期ですが……今後の見通しは?
(ひものやかんきち/吉岡倫久 オーナー)
「魚は全体的に今とれないと言われているので、今後それが急激に回復するかは見通しとして難しいのかなと。できるならコストが下がってくれれば、お客さんにもいい形でお届けできるのかなと思っています」