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けがを乗り越え最後の夏へ 主力2人が同じ日に骨折した高松北 彼らを支えたものとは?【甲子園へのキセキ】

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 高松北は4月、主力の3年生2人が同じ日に骨折するというアクシデントに襲われました。最後の夏を前に起こった緊急事態。彼らを支えたものとは。

 高松北を引っ張るキャプテン、成田葵。そして守備の要、ショートの森本。

 高松北の中心を担う2人。実は4月の練習試合で共にアクシデントに襲われました。

(高松北/成田葵 主将)
「ピッチャーが投げた球が顔面に当たりました」
(高松北/森本倫乃介 選手)
「イレギュラーバウンドが顔面に当たりました」

 なんと、同じ日にレギュラー2人が顔面を骨折。チームに動揺が広がりました。

(高松北/秦敏博 監督)
「真っ暗な状態で夏までに治ってくれるかという、そういう不安が湧き上がってきたのを覚えています」

 特に重傷だったのがキャプテン・成田。病院では夏の大会に間に合わないかもしれないと告げられました。

 最後の夏を前に訪れた試練。そんな時キャプテンを支えたのは……。

(高松北/成田葵 主将)
「チームメートから寄せ書きをもらったりして、お守りをもらったりしてがんばろうという気持ちになりました」

 「早く戻ってきて」「みんなで最高の夏にしよう」。チームメートからの言葉がキャプテンを勇気づけました。

(チームメートは―)
「あの人がおらなだめやなっていう時期がありました」
「最初は不安やなと思ったんですけど今はおらな、やっていけないです」

 一方、キャプテンと同じ日にけがをした森本。これまでもたびたびけがに悩まされていて、今回のアクシデントに心が折れかけていました。

(高松北/森本倫乃介 選手)
「あんまり自分の気持ちを誰かにいうっていうことが苦手だったんですけど、キャプテンなら言うことができてキャプテンに助けられました。同じ状況だって一番気持ちも分かってくれる存在だったので、打ち明けることができました」

 同じ日にけがを負った2人。仲間に支えられながらリハビリを続け、2人とも最後の夏に間に合いました!

(高松北/森本倫乃介 選手)
「僕の方がちょっとだけ復帰が早かったので、早く帰ってこいよと思いながら心配しながら待っていました」

(高松北/秦敏博 監督)
「二人が復帰してくれた時は、本当に涙がでそうなくらいうれしかったのを覚えています」

 アクシデントを乗り越え、全員で最後の夏に挑みます。

(高松北/成田葵 主将)
「秋・春、悔しい思いをしているので、夏は絶対悔いがないように今の力を出せるようにしっかり夏頑張っていきたい」

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