ニュース

「今後、野球は出来ない…」あごの大けが乗り越えた高松北の1番バッター 夏の高校野球・香川大会【甲子園へのキセキ~プロローグ~】

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT


 夏の高校野球岡山大会・香川大会は7月8日に開幕します。2023年もKSBでは高校球児の甲子園を懸けた戦いを「甲子園へのキセキ」として応援していきます。そのプロローグ、今回は香川大会です。高松北には大けがを乗り越えた1番バッターがいます。一時は野球が出来なくなると言われた中、心の支えとなったものは野球への情熱と憧れでした。

 高松北の3年、野原良維(のはら・りょうい)。足の速さを生かし守備ではショートとして堅実なプレーを、打撃では高い出塁率を誇る、チームに欠かせない1番バッターです。

(高松北/野原良維 選手[3年])
「ショートって『内野の要』って言ってもいいくらい大事なポジションだと思うんで、自分が内野とか外野を1番に引っ張っていかなあかん。1番が出るか出んかで、まじで試合が変わってくるんで、塁に絶対でる」

 プレーでチームを引っ張りながら「心」でもチームを支える役割を担います。

(高松北/野原良維 選手[3年])
「声だし担当みたいな、ノックの前とか。やっぱり最初が良かったら結構みんな声を出してくれるので、自分が先頭に立ってチームを鼓舞するような」

 練習でも試合でも常に先頭に立ち、チームを笑顔で盛りたてます。その裏には、2022年の夏の悔しさがありました。

(高松北/野原良維 選手[3年])
「(去年)7月の最初ぐらいにノックを受けていて、ボールを打ったのが、顔のここ(右のあご)に当たって……」

 2022年の夏大会直前…練習中にボールが右のあごを直撃。病院で今後、野球は出来ないかもしれないと言われるほどの大けがでした。

(高松北/野原良維 選手[3年])
「けがした瞬間は本当に『痛った』みたいな、もう痛いことしか考えられないぐらいめちゃくちゃ痛くて。あぁもう夏出られないんだ、ベンチも入れないんだ、嫌やなぁって感じでした」

(高松北/秦 敏博 監督)
「もう呆然としてましたし、本人自体がすごく落ち込んでいたなと思います」

 思わぬ形で終わりを迎えた2022年の夏。そんな野原を支えたもの。

(高松北/野原良維 選手[3年])
「プロ野球とかメジャーリーグとかいろいろな野球の試合を見て、自分はショートを守っているので源田選手の『たまらん』プレー集みたいな、あぁ、いつか自分もこういうプレーしたいなとか、めちゃくちゃ見ました」

 野球への情熱と憧れを胸に。大けがを乗り越えグラウンドに帰ってきた野原は野球ができる喜びをかみしめ、夢の舞台をかけ最後の夏を戦います。

(高松北/秦 敏博 監督)
「けがを乗り越えて、責任感というか覚悟ができたんじゃないかなと」

(高松北/野原良維 選手[3年])
「復帰して何か……、野球ができるだけでも幸せみたいな、楽しいなと思いました。(Q.目標は?)チームはやっぱり一戦必勝で甲子園に行くことです」

関連ニュース

全国ニュース(ANN NEWS)

新着ニュース