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豪雨で被災した住宅を交流施設に 亡くなった住民男性の遺志をかたちに…岡山・真備地区【西日本豪雨から6年】

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 西日本豪雨から6日で6年です。2024年4月、岡山県倉敷市真備地区に被災した住宅を改修した交流施設がオープンしました。誰でも訪れることができるこの場所が、新たなつながりを生み出しています。

 倉敷市真備町箭田にある「ほっこり処 土師邸」。

 地域の人が集まるイベントや地元アーティストの個展などが開かれていて、誰でも自由に訪れることができます。

(土師邸スタッフ/坪井佳子さん)
「こちらが被災した時にここまで水が来たよっていう跡を残しています。廊下はみんな通るので(跡を残す場所は)ここがいいかなっていうことで」

 この施設は元々、2018年7月の西日本豪雨で被災した住宅でした。住宅には当時、高齢の男性が住んでいて、被災後も建物の一部を改修して暮らしていました。

 男性は、2021年に亡くなりましたが、生前にこの建物を「交流の場所にしてほしい」と親族に伝えていました。その意向を受けた倉敷市のNPO法人「ぶどうの家わたぼうし」が改修しました。

(土師邸スタッフ/坪井佳子さん)
「やっぱり忘れてはいけないっていうのは一番にあると思うんですよ。みんなに見てもらいたい、真備町以外の方もいらっしゃるので、ここまで水が来て大変だったっていうことは見て知っていただきたいと思って残しています」

 オープンから約2カ月半。施設にはスタッフが常駐していて、地元の人たちと互いに困りごとを相談するなど、新たなつながりが生まれています。

(近くに住む男性)
「隣におるもんで、しょっちゅう顔を出している。一人暮らしで話し相手がおらんけど、ここへ来れば誰かがいるから話ができる」

(土師邸スタッフ/坪井佳子さん)
「助けられるっていう場面もあるかもしれないし、助けてもらえる場面もあるかもしれない。『ここがあってよかったな』って思っていただけるような場所にすることがやっぱり、目標ですね」

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