暑さが増す中、「涼しさ」を感じることができる民芸品の展示が高松市で行われています。
里芋の葉が描かれた壺をよく見てみると……水色の小さなカエルが。
さぬきのり染めの幕は約60年前に収蔵されたもので、鮮やかな青に清々しさを覚えます。
高松市にある栗林公園の讃岐民芸館では夏の企画展として、涼やかな民芸品39点が展示されています。
1965年の民芸館のオープンに合わせて収集されたもので、当時の人々の暮らしを垣間見ることができます。
稲わらで編まれた円座には隙間に布も編み込まれています。
(記者リポート)
「日常で使うものの中にあえてアクセントとして色を加えるあたり、当時の人たちの遊び心を感じます」
昭和の時代に駄菓子屋で人気を博したニッキ水。淡い水色のガラスのビンは一つ一つ形に違いがあり風情を感じます。
(栗林公園観光事務所/山本知子 所長)
「作品として作られたものではないそうした中にも美しさがある。そういうものを普段使いしていくことの日常生活の豊かさが出てくるんじゃないのかな。なおかつ、涼しさを感じていただければな」
この展示「涼を呼ぶ民芸」は9月8日まで行われています。