香川県三豊市の粟島には、かつて海員学校があり多くの船乗りを輩出しました。そんな粟島の船乗りが海外から持ち帰った土産物が高松市で展示されています。
インド象の置物や中国のコルク細工は定番のお土産で、ワニのはく製も人気があったそうです。
(記者リポート)
「今ほど海外に行くことが一般的ではなかった当時、粟島の船乗りの家には異国情緒あふれる海外のお土産がたくさんありました」
1897年、三豊市の粟島に日本最古の海員養成学校がつくられ、多くの船乗りを育てました。
高松市の瀬戸内海歴史民俗資料館では、1970年代から1980年代にかけて粟島の船乗りが世界中から持ち帰ったお土産など123点が展示されています。
(瀬戸内海歴史民俗資料館/井奥亮太 専門職員)
「たくさんのお土産物を粟島に持ち帰って、それを家族とか知り合いとたくさん共有して船旅の思い出などを語っていた。そういった船乗りさんの文化とか歴史にお土産物を通して思いを馳せてもらいたい」
他にも半年から、時には1年以上家に帰ることができなかった海外航路の船乗りが家族に宛てた手紙なども展示されています。
展示「粟島から世界へ」は2024年9月1日まで開かれていて、8月24日には元船乗りやその家族による対談も予定されています。