日本陸上競技連盟は10日、パリオリンピック女子マラソン代表の前田穂南選手(岡山・天満屋所属)が右大腿骨疲労骨折のため、11日のレースを欠場することを発表しました。
陸連によりますと、前田選手は7月31日の練習で、右大腿部付け根付近に張りを感じたものの、調整しながら本番に向けた練習をしていました。その後も症状が改善されないことから8月9日にMRI検査を行い、右大腿骨疲労骨折と診断されたということです。
そして、チーム、コーチ、本人で話し合い、「この状態でマラソンに出場することは今後の選手生命にも関わる重大な問題であるため、連盟として欠場を判断した」としています。8月2日に補欠解除をしたため、補欠選手の出場はありません。
前田穂南選手は、代表選考を兼ねて1月に行われた大阪国際女子マラソンで2時間18分59秒と19年ぶりに日本記録を更新し、東京大会に続き2大会連続のオリンピック出場を決めていました。