岡山市で交際相手と共謀して、幼い娘に虐待を繰り返し死なせた罪などに問われている母親の裁判員裁判です。23日、被告の長男が証人として出廷し「被告はできるだけ守ってくれようとはしていた」と話しました。
逮捕監禁致死と強要の罪に問われているのは、岡山市の無職、西田彩被告(36)です。
起訴状などによりますと、西田被告は2021年9月、当時の交際相手ですでに懲役14年の判決が確定している船橋誠二受刑者(41)と共謀し、娘の真愛ちゃん(死亡当時6歳)を虐待し死なせたなどとされています。
8月20日の初公判で、西田被告は「自ら率先して虐待したわけではない」と起訴内容を一部否認し、弁護側は共謀は成立しないと主張しました。
23日の裁判では被告の兄が証人として出廷し「社会復帰後は更生に向けて支えていきたい」と被告の監督を約束しました。
その後、事件当時中学生だった被告の長男が証人として急遽出廷し、「自分たちきょうだいが、船橋受刑者から虐待を受けていた時、西田被告はできるだけ守ってくれようとはしていた。なのでお母さんは悪くないと思う」と話しました。