信用調査会社の東京商工リサーチ岡山支店によりますと、岡山県内で2024年8月、1000万円以上の負債を抱え、倒産した企業の件数は10件、負債総額は28億2000万円となりました。企業倒産件数は5月が10件、6月が11件、7月が15件で4か月連続で10件を超えていて、2009年6月~12月以来となりました。
地区別では岡山市が4件、倉敷市が3件、津山市が2件、真庭市が1件。製造業と小売業が各3件、サービス業他が2件、建設業、卸売業が各1件でした。
原因別では「販売不振」が6件、「過小資本」が3件、「他社倒産の余波」が1件でした。
東京商工リサーチ岡山支店は「原材料費の値上げや輸送コスト、人件費などの増加基調に加え、8月は猛暑が続き、地震や台風などの自然災害が猛威を振るったこともマイナス要因になった。自民党総裁選から解散総選挙となると秋は選挙一色となり、経済のテコ入れとなる施策も出づらくなり、倒産が減少する要素は少ない」と分析しています。