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香川県独立の父・中野武営の「能楽」の貴重なコレクションなどを集めた展示会 香川

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 高松松平家の相談役を務め香川県独立の父と言われる中野武営は「能楽」が趣味でした。その「能楽」の貴重なコレクションなどを集めた展示会が高松市で始まりました。

 香川県立ミュージアムで始まった「近代能楽がつむぐ縁(えにし)」です。

 「宝生流謡本(1914)」は、明治から大正にかけて政治家や財界人として活躍した中野武営が使っていた能楽の「謡本(うたいぼん)」です。

 幕末から明治にかけて、加賀藩の能役者から能の声楽の部「謡(うたい)」を学んだ武営は150曲を暗記して謡うことができたといわれています。

(香川県立ミュージアム/三好賢子 主任専門学芸員)
「武営がなぜ『謡』に熱心に取り組んだかとか、息子が武営の影響を受けて能の世界に入ったかをご覧いただけるのではないか」

 長男の岩太は、宝生流の名手として名を馳せました。各謡本には、岩太が朱色で書いた「舞い方」なども記されています。

 後見人であった武営の影響を受け、宝生流の能楽や謡を嗜むようになった高松松平家12代当主松平頼寿と中野家伝来の能楽コレクションを集めた展示会は10月27日まで開かれています。

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