岡山市は10日、古代吉備の魅力と価値を発信するため、造山古墳ビジネスセンター(岡山・北区新庄下)の機能拡充に向けた基本計画の方向性(案)を示しました。大森雅夫市長が、定例記者会見で明らかにしました。
造山古墳は5世紀初頭に築かれ、2020年の発掘調査により同時期の大和王権の大王墓とほぼ同規模であることが明らかになりました。市は、古代吉備が大和並ぶ強大な勢力を持ち大和と協力して二頭政治を行っていたとして、「新たな倭国論」を提唱しています。
2020年度に開館した造山古墳ビジネスセンターは、開館から5年で来館者10万人を超えました。一方で、博物館的な展示機能がないことから出土品を展示することができず、古代吉備の歴史的価値や魅力を十分に発揮できないという課題を抱えています。
市は、ビジネスセンターの機能拡充の方向性として、古代吉備の歴史を体系的に学び、その魅力を体感してもらうとともに、歴史的価値を研究する情報発信や研究の場としての機能を拡充するとしています。
具体的には、出展ゾーン(出土品の展示により、古代吉備の歴史的価値を発信する機能)、交流ゾーン(体験コーナーやシアターなどにより、古代吉備の魅力を体感できる機能)、研究・収蔵ゾーン(古代吉備の学術的な価値を研究し、出土品などを保管する機能)を拡充するとしています。
市は、基本計画の概要(案)について、8月下旬からパブリックコメントを行い、年内をめどに基本計画を策定する予定です。