22年前に閉館した岡山県備前市の商業ビル「旧アルファビゼン」を市民の交流施設に改修する工事の安全祈願祭が行われました。
活用方法が決まっていなかった一部の空きスペースについて、市が通信制高校を誘致する方針を決めたことが分かりました。
(備前市/吉村武司 市長)
「この片上(地区)に数百名の高校生が、旧アルファビゼンの4階で学ぶことにより、地域の活性化は間違いなく起こるものと思っています」
安全祈願祭には、備前市の職員や地域住民の代表ら約40人が参加しました。
1984年にオープンした旧アルファビゼンは、地上7階、地下2階建ての商業ビルで、大型スーパーなどが入っていましたが、2002年に閉館しました。
備前市は、ビルの5階から7階を解体し、1階から4階を市民の交流施設として使えるよう改修工事を進めています。オープンは2025年4月の予定で、親子向けの広場や公民館などが入ります。
市は、当初3階と4階に専門学校を誘致することを想定していましたが不調に終わりました。
その後、空きスペースの活用について検討した結果、3階にスポーツジムとダンス教室を開設し、4階に通信制高校を誘致する方針を決めました。
(備前市/吉村武司 市長)
「早い機会に開設をしたい。いわゆる通信制高等学校、3年制を数百名の子どもたちが通える学校施設として学校の経営者にお貸ししたい」
市によりますと、詳細な内容や具体的なスケジュールなどは決まっていないということです。
今回の改修工事の事業費は約15億8300万円で、半額近くを国の補助金で賄うということです。