2024年8月に開かれたボクシングの全国大会で、高松市の小学生が優勝しました。「オリンピックで金メダルを獲る」という高い目標を持って、日々の練習に打ち込んでいます。
高松市の梅下ボクシングジムに通う小学6年生・久保秀仁君(12)。
久保君は、8月に茨城県で行われた「全日本UJボクシング王座決定戦」に西日本代表として初出場しました。
日本ボクシング連盟が主催する小中学生のボクシング日本一を決める大会で、小学生はおおむね3kg刻みの9つの階級で東日本と西日本の代表選手が対戦します。
小学生の部31kg級にエントリーした久保君は四国大会、西日本大会を勝ち抜きこの王座決定戦に進みました。
そして東日本王者の選手を相手にレフェリーが試合続行不可能と判断したときに出される「RSC」、プロの試合の「テクニカルノックアウト」にあたる形で勝利し日本一に輝きました。
2023年は西日本大会で負け王座決定戦に出場できなかっただけに、優勝はうれしかったそうです。
(久保秀仁 君)
「今年は去年よりも練習して西日本大会で優勝して、王座決定戦に出て優勝できて安心感がありました」
久保君がボクシングを始めたのは小学2年の時です。きっかけは、5歳で始めた空手。空手の技の「突き」を鍛えるためにボクシングジムの門を叩きました。
(久保秀仁 君)
「最初は難しくて。だけど慣れたらボクシングの方が楽しいってなって。一生懸命練習してレベルアップして強くなった中で試合に出て勝つのが楽しいです」
現在はボクシングに集中して技術を磨く久保君。ジムの会長で久保君の指導を続けている梅下久さんは、練習に取り組む姿勢を高く評価しています。
(梅下ボクシングジム/梅下久 会長)
「努力しているというのは分かりますね。一生懸命取り組む姿勢がいいですね。『こうですよ』と言ったら理解が早い。理解が早いということはそれだけ上達が早い」
ジムの先輩で、小学6年生の時に同じ大会で優勝経験がある山内大雅さんは、久保君の姿をどう見ているのでしょうか。
(山内大雅さん[中1])
「秀仁はいつも毎日コツコツ頑張っていて、僕から見てもすごい尊敬できる選手だと思います。試合前になっても緊張せず冷静でいられるのでそこがすごいなと思います」
そんな久保君の最大の武器は「フットワークの良さ」!
(久保秀仁 君)
「例えばコーナーとかに詰められた時に逃げないといけないので、その時に足を使えなかったら捕まえられてダウン取られたりするので、足使えるのは逃げられるのでそこがいいと思います」
久保君は、素早い足の動きと、それを持続させるスタミナを身につけるために、2年ほど、自主的に厳しい練習を続けています。
(久保秀仁 君)
「ラダー(フットワークのトレーニング)は30分くらい。ランニングは大体3~5kmでたまに9km走っています」
トレーニングを欠かさず成長を続ける久保君。大きな夢を持っています。
(久保秀仁 君)
「将来の夢はオリンピックで金メダルを取ることで、来年は今年と同じくUJチャンピオンで3年生もいるんですが、フィジカルや技術面でも負けないように今から一生懸命練習して強くなって勝ちます」